「あの世界観をよくぞここまで顕現してくれた!」『春夏秋冬代行者 春の舞』コミカライズ最新2巻発売! 春を司る代行者・雛菊の事件の全容は明かされるのか?

マンガ

公開日:2023/5/2

春夏秋冬代行者 春の舞
春夏秋冬代行者 春の舞』2巻(小松田なっぱ:漫画、暁 佳奈:原作、スオウ:キャラクターデザイン/白泉社)

 2023年5月2日、電撃文庫の人気小説シリーズをコミカライズした『春夏秋冬代行者 春の舞』(小松田なっぱ:漫画、暁 佳奈:原作、スオウ:キャラクターデザイン/白泉社)の最新2巻が発売。同作は春・夏・秋・冬の4つの季節を神に代わって顕現する「代行者」と、代行者の守護を任されている「護衛官」の物語を描いたファンタジー作品で、1月4日にコミックス1巻が発売されて以来、大きな注目を集めている。気になる最新刊のあらすじは…?


 同作は、『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』の生みの親である暁 佳奈氏の大人気小説「春夏秋冬代行者」シリーズが原作。緻密に計算された構成や独特な世界観などが人気を博し、『春夏秋冬代行者 春の舞』は「このライトノベルがすごい!2022」総合新作部門で第1位、文庫部門では第2位に選ばれ、今やシリーズ累計発行部数は25万部を突破している。

 そんな大人気小説シリーズをコミカライズした『春夏秋冬代行者 春の舞』は、原作の美しい世界観を見事に表現しているとファンの間で大きな話題に。原作ファンからも「単に原作をコミカライズするだけでなく、物語や世界観の行間を補填する作者さんの技量が控え目に言って最高」「あの世界観をよくぞここまで顕現してくれた!」「雛菊を守りたいさくらの心の機微がとても丁寧に描かれていて、春主従やっぱり好きだなぁと読むたびに思わされる」「絵がすごく綺麗なうえに、ストーリーもしっかりしてて言葉の並びも美しすぎる。原作勢も納得のクオリティ!」などと絶賛の声が相次いでいた。

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 コミックス第1巻は、春の代行者である花葉雛菊(かよう・ひなぎく)と、その「護衛官」である姫鷹(ひめだか)さくらにスポットを当てた物語。“とある事件”がきっかけで10年間姿をくらましていた雛菊が、大和(やまと)の地に春を蘇らせ、代行者としての役目を果たす様子が描かれている。

春夏秋冬代行者 春の舞1巻
春夏秋冬代行者 春の舞』1巻(小松田なっぱ:漫画、暁 佳奈:原作、スオウ:キャラクターデザイン/白泉社)

 ただ1巻の時点で、雛菊が姿をくらますきっかけとなった“事件の全容”は明かされていない。雛菊を助けられなかったことを悔やみ続ける冬の代行者・寒椿狼星(かんつばき・ろうせい)との関係もあやふやなものの、今回発売された2巻では、狼星とその護衛官・凍蝶(いてちょう)が10年ぶりの春に想いを馳せる展開が描かれている。はたして10年前、雛菊の身にいったい何があったのか、今作でその真実は明らかになるのだろうか。

 美しく、清い世界を描く一方で『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』を彷彿させる“闇”にもフォーカスしている同作。季節を司る代行者たちは、何を思い、どんな過去を抱えているのか、美しさと切なさを兼ね備えた物語をぜひ見届けてほしい。

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