「図書館戦争LOVE&WAR」シリーズ・弓きいろ×有川ひろの『塩の街』最新4巻が発売! 物語はついにクライマックスへ…

マンガ

公開日:2023/11/16

塩の街 ~自衛隊三部作シリーズ~
塩の街 ~自衛隊三部作シリーズ~』4巻(弓きいろ:漫画、有川ひろ:原作/白泉社)

 有川ひろの人気小説をコミカライズした『塩の街 ~自衛隊三部作シリーズ~』。2023年11月2日(木)に発売されたコミックス最新4巻にて、ついに物語はクライマックスを迎えるが、いったいどのような結末が待っているのだろうか。

 原作者の有川といえば、アニメ化や実写映画化も果たした『図書館戦争』シリーズの生みの親。2007年には月刊『LaLa』でコミカライズ版『図書館戦争 LOVE&WAR』の連載が始まり、そこでコミカライズを担当した弓きいろが『塩の街』のコミカライズも手がけている。

『自衛隊三部作』シリーズは『塩の街』『空の中』『海の底』で構成されており、いずれも自衛隊をテーマにした作品だ。『塩の街』は「塩害」と呼ばれる怪現象によって、すべてが塩で埋め尽くされようとした世界を舞台に、主人公・真奈と秋庭の恋愛模様が紡がれていく。

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 念のため補足しておくと、同作でいう「塩害」は一般的に知られているものとは全く異なる。人々を目視で伝染・塩化させて死に至らしめる病のことを指し、突如として飛来してきた巨大な塩の結晶が「塩害」の原因だった。

 もちろんその正体は単なる塩化ナトリウムではない。今年4月に発売された第3巻では、陸上自衛隊「立川駐屯地」の司令・入江慎吾から「塩害」に関する衝撃的な見解が明かされる。「塩害」を解決するためには塩の結晶を破壊する必要があり、そこで厚木にある米軍基地を襲撃して戦闘機を奪取する計画が動き出した。作戦の隊長として出撃しようとする秋庭だが、真奈は入江から彼がいなくなってしまう可能性を聞かされてしまい…。

 入江は、「塩害」について研究している人物。塩の結晶が“生物”であると断定しており、物理的に破壊して海へ溶かせば、塩分比率が変わって根源を断てると確信していた。そこで必要となってくるのが戦闘機であり、元航空自衛隊二等空尉という経歴が明かされた秋庭の協力が不可欠だ。

 しかし真奈にとって秋庭は世界のすべてであり、失うことに耐えられるはずがない。そんな2人の想いが、最新4巻で交錯していく。はたして塩に埋め尽くされた世界に平穏は訪れるのか、そして秋庭と真奈の関係はどのような結末を迎えるのだろうか。

 最新4巻で迎える物語のクライマックスも気になるところだが、同巻に収録されるコミカライズオリジナル番外編も見逃せない。物語の結末を知っている原作勢も一読の価値があるだろう。

 最後まで目が離せない展開が続く『塩の街』。最新巻を含めてもまだ4巻と追いつきやすいので、読んだことがない人もこの機会にぜひチェックしてほしい。

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