都会の野良犬どもに捧げる! 腐った都会をダイナマイトに生きる3冊

暮らし

2013/3/19

 本田翼が表紙を飾る雑誌『ダ・ヴィンチ』4月号では、春にぴったりの“ギフト本”を大特集。シチュエーション別に、プレゼントにぴったりの本を贈るコツや、著名人たちが選んだプレゼント本などを紹介している。

  実話集「『超』怖い話」や「東京伝説」シリーズで人気の小説家・平山夢明が読者にプレゼントするのは下記3冊。

■『ブレイブ』
グレゴリー・マクドナルド/著 安藤由紀子/訳 新潮文庫 (品切中)
「『ブレイブ』は貧困のドン底でニッチモサッチモいかなくなった居留地に住むインディアンの男が家族の為、遂にスナッフフィルムに自分を売り飛ばすという話。単なる頭の悪い騙され男の物語かと思いきや、そこには実に複雑な自分ではどうしようもできなかった哀しい運命があるのさ。男なら人の不幸をここまで読み解けるようにしておかなくちゃな」

■『町でいちばんの美女
チャールズ・ブコウスキー/著 青野 聰/訳 新潮文庫 
「お次は酔いどれ作家ブコウスキーの面目躍如な逸品だ。短編集だが、人は必ずしも人を救えるわけじゃない、どんなにそいつを救いたくても……そんな、とてつもなく哀しいことを突きつけてくれる。人生は辛いことだらけ、生きていてもロクなことはない。でも、生き続けることでしか傷は決して癒されないという絶対値を男なら噛み締めておかなくちゃな。でないと口先だけのフニャチン野郎になっちまうぜ。」

■『平気でうそをつく人たち 虚偽と邪悪の心理学
M・スコット・ペック/著 森 英明/訳 思想社文庫
「最後が『平気でうそをつく人たち』。最悪の人間というのは何なのか、自分と他人の人生や命を家具やペットのようにしか考えない人間なんだが、そんな者が親だったり恋人だったり、女房だったりしてしまった気の毒な人たちと彼らに救いの道を示そうとする叡智との死闘がすばらしい。餓鬼のキャンディーみたいなものばかり読んでると脳味噌が永久歯にならねえからな、がんばんな! アディオス!」

 特集では、岩井志麻子、桜庭一樹、米澤穂信など小説家、押切蓮介、河原和音、渡辺ペコなどマンガ家をはじめ、さまざまな著名人のおすすめギフト本を、それぞれ贈る相手も想定したうえで100人100様で紹介。自分へのプレゼントとして受け取るもよし、誕生日や記念日のちょっとしたプレゼントに贈るもよし、読み応え・選び応え満点の特集となっている。

(『ダ・ヴィンチ』4月号「100人100様「本」を贈る」特集より)