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岩井志麻子

職業・肩書き
作家
ふりがな
いわい・しまこ

プロフィール

最終更新 : 2018-06-08

1964年、岡山県生まれ。作家。『ぼっけえ、きょうてえ』で日本ホラー小説大賞と山本周五郎賞、 『trai cay』で婦人公論文芸賞、『自由戀愛』で島清恋愛文学賞を受賞。著書に『あの女』、「現代百物語」「備前風呂屋怪談」シリーズなど多数。

受賞歴

最終更新 : 2018-06-08

1999年
『ぼっけぇ、きょうてえ』第6回日本ホラー小説大賞
2000年
『ぼっけぇ、きょうてえ』第13回山本周五郎賞
2002年
『チャイ・コイ』第2回婦人公論文芸賞
2002年
『自由恋愛』島清恋愛文学賞

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再会し抱き合った恋人はすでに腐乱死体だった…。“無戸籍”だった母と息子をつなぐものとは/『忌まわ昔』“人妻、死にて後に、本(もと)の形となりて旧夫に会ひし語”⑤

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 平安の世から令和の今に、遠く忌まわしき話の数々が甦る。「今は昔」で始まり、「となむ語り伝へたるとや」で終わる「今昔物語集」。これを下敷きに、人間に巣くう欲望の闇を実際の事件・出来事を題材に岩井志麻子が語り直す。時代が変わっても人間の愚かさは変わらない――。収録された10篇の中から、壮絶な人生を送った女の話を5回連載で紹介します。

『忌まわ昔』(岩井志麻子/KADOKAWA)

 いろんな女と暮らした。でも、結婚しようとなったのはあの子だけだ。あの子も、俺ほどじゃないけど恵まれない家庭環境で、親兄弟との縁も薄かった。  あの子はパチンコ店に住み込みで働いていて、俺も内勤スタッフに雇われた。同僚達は互いの仕事や過去を詮索もしないし、問題にするわけはない。  そんな二人で、一緒に暮らしてみることになった。しばらくは、本当に楽しく満ち足りていた。幸せな家庭ってのは平凡な家庭ってことなんだなと、しみじみ感じた。  だけど、なんだろう。俺を生み出した奴らのせいにする気はないから、変な血が騒いだといってしまおう。  店に営業で来た芸人が呼んでくれた合コンに、けっ…

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“無戸籍”の女が生んだ“無戸籍”の男の子。5歳で捨てられたその運命とは/『忌まわ昔』“人妻、死にて後に、本(もと)の形となりて旧夫に会ひし語”④

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『忌まわ昔』(岩井志麻子/KADOKAWA)

 この女はいつの間に、そういう綿密な計画や用意周到な犯罪が行える知識や実行力を身につけていったんだろう。必死に学んだのではなく、生き抜いていくうちに自然と備わったのかもしれない。  しかし本人の物心がつかないうちのあれこれに罪はないとしても、大人になった後は死刑になってもおかしくないことを自覚的にやらかしてしまっている、あの女は。  警察は妻となっている女を容疑者と断定して指名手配しようとしたが、これまた戸籍と別人なのがわかる。スナックの雇われママと、戸籍上の女はまったくの別人。  戸籍の女と近しい親族を探し当て、スナックのママの髪の毛などでDNA鑑定をしたら、血縁関係はいっ…

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殺人で戸籍を奪った母が自殺。残された娘は偽りの戸籍のまま老人と結婚し――/『忌まわ昔』“人妻、死にて後に、本(もと)の形となりて旧夫に会ひし語”③

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『忌まわ昔』(岩井志麻子/KADOKAWA)

 それが二十歳を過ぎた頃、母親が自殺してしまった。死の前日、女は母親からすべてを打ち明けられたって。もちろん、強い衝撃を受けた。 「あたしらは、生きたまま死んでる。死んでるのに、生きてる」  母親が人殺しで、殺した人達の戸籍を乗っ取り、自分もまた殺された子のなり済ましになっていたなんて。母親の殺人も悪事も怖いが、自分はいったい誰なんだ。自分は自分じゃなかった。これも、恐怖だったろう。  ごく短い間だけあった本名は、覚えていない。物心ついてからずっと名乗ってきた、見知らぬ女の子の名前こそが自分には本名だ。  その女の母親が生まれ育った国には、魔物に本名を呼ばれてうかつに返事をす…

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偶然出会った親子を殺し、その戸籍を奪った母/『忌まわ昔』“人妻、死にて後に、本(もと)の形となりて旧夫に会ひし語”②

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『忌まわ昔』(岩井志麻子/KADOKAWA)

 ──今、ニュースやなんかでちょっと騒がれてる、無戸籍の女。  あの女、俺は知ってる気がする。いや、知ってる。  その後の報道でもいわれてたけど、本人が十歳くらい若くサバ読んでた。死体を放って逃げた男と出会ったとき、二十五歳なんかじゃないよ。俺の知ってる女だとしたら、絶対に三十は軽く過ぎてたから。  本人が強く何歳だといったら、よっぽど無理がなきゃなんとなく信じてしまう。特に相手が、好きな異性なら。  ていうか、駆け落ちした女は、我が子である小さな男の子を置き去りにしてんだよ。  それもきっちり報道されてんのに、なんでかすっぽりそこんとこが抜けてる感じ、あれなんなんだよ。純愛…

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30年連れ添った女は“無戸籍”だった――/『忌まわ昔』“人妻、死にて後に、本(もと)の形となりて旧夫に会ひし語”①

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 平安の世から令和の今に、遠く忌まわしき話の数々が甦る。「今は昔」で始まり、「となむ語り伝へたるとや」で終わる「今昔物語集」。これを下敷きに、人間に巣くう欲望の闇を実際の事件・出来事を題材に岩井志麻子が語り直す。時代が変わっても人間の愚かさは変わらない――。収録された10篇の中から、壮絶すぎる人生を送った女の話を5回連載で紹介します。

『忌まわ昔』(岩井志麻子/KADOKAWA)

人妻、死にて後に、本の形となりて旧夫に会ひし語(巻第二十七第二十四話)

 京に貧乏だが仲のいい若い侍夫婦がいた。あるとき、地方長官からお声がかかり、侍は任国に随行することになった。貧乏から脱出する絶好の機会だったが、最愛の妻を捨てなければならない。罪悪感を抱えたまま新たな妻と任国に下った。やがて任期を終えた夫は前妻のもとに急ぎ、互いの愛を確かめ合ったが、朝目を覚ますと抱いていたのはミイラ化した前妻であった。

 三十年以上、一緒に暮らした女。結婚式も挙げず籍も入れていなかったが、当人同士も周りも似合いの夫婦だと思っていた。  その女が死後、無戸籍だったとわかった。  三十年…

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岩井志麻子に「◯◯の小さいプロデューサー」と命名された『5時に夢中!』大川Pが暴露した弱小テレビ局の過酷な労働

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『視聴率ゼロ!―弱小テレビ局の帯番組『5時に夢中!』の過激で自由な挑戦―』(大川貴史/新潮社)

 『5時に夢中!』(TOKYO MX)と言えば、お水の『めざましテレビ』(フジテレビ系列)としての地位を確立したMXテレビの看板番組である。その番組の生みの親が、あの岩井志麻子先生に、「チ◯コの小さいプロデューサー」と命名された大川貴史さん。いきなり下品な紹介になってしまったが、まさに自らの下半身をも晒す勢いで番組作りに携わってきたのが、大川プロデューサー(以下、大川P)なのだ。自ら「フルチン戦法」と呼ぶファイティングスタイルで、アクの強い熟女出演者の心を溶かし、無職や水商売の視聴者の方々のハートをわしづかみにしてきた別名「東十条のジャイアン」こと大川P。そんな彼が、『視聴率ゼロ!―弱小テレビ局の帯番組『5時に夢中!』の過激で自由な挑戦―』(新潮社)では語り切れなかった思いを大放談します!

――えーっと、『5時に夢中!』と言えば思い出すトラブルってことで、××××さんとか、×××××さんのことが書いてないなーって思ったんですけど。

大川P「色々NGが多いん…

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幸せの形も、結婚の形もいっぱいあっていい―岩井志麻子さんインタビュー【後編】

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『「魔性の女」に美女はいない』(岩井志麻子/小学館)

 作家・岩井志麻子さんの新著『「魔性の女」に美女はいない』(岩井志麻子/小学館)は、人間の「性」を抉り出すホラーノンフィクションであり、恋愛や結婚生活がうまくい かないと悩んでいる人必読の一冊。「結婚に愛はむしろ邪魔、逆に堅実な結婚を望んだ方が案外とうまくいく」というインタビュー【前編】に引き続き、フルスロットルで語り倒す岩井さん。逆説に満ちた本書だからこそ辿り着けた、男女の真理に迫ります!

お前の子どもを産んで結婚するけど、告訴もしてやる!

 本書には様々な恐ろしい「魔性の女」が登場する。「すごく話も気持ちも体も合う女ができた」と言う芸術家のお坊ちゃまの相手の魔性の女は、冷静な周囲からするとバリバリの整形顔で虚言癖のある女。ところが勘違いしているお坊ちゃまは耳を貸さず、結果女が妊娠。どうしても産むと言って聞かなくなってしまう。

 「子どもを産みさえすれば結婚も金もすべて手に入ると思ってるんですね。それで2人で泊まったホテルで喧嘩になって、イス投げたり、リモコンで男の頭をガンガン叩いて、男がちょっと押…

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結婚に「愛」はむしろ邪魔である―岩井志麻子さんインタビュー【前編】

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『「魔性の女」に美女はいない』(岩井志麻子/小学館)

 「結婚をフック」に「女の強かさ、計算高さ、愚かさ、男のずるさ、短絡的でだらしない幼さ」をとことんまで書いた新書『「魔性の女」に美女はいない』(岩井志麻子/小学館)を上梓された、女の執念や情念を描き続ける作家・岩井志麻子さん。なんともアグレッシブなタイトルだが、楽しくも哀しく、辛くとも幸せ…という複雑な感情がもつれまくる「結婚」について縦横無尽に語っていただいた!

岩井志麻子 いわい・しまこ 作家。1964年岡山県出身。1999年『ぼっけえ、きょうてえ』で第6回日本ホラー小説大賞を受賞(第13回山本周五郎賞も受賞)し注目を集める。2002年『岡山女』で第124回直木賞候補となるなど、ホラー小説を中心に執筆。近著に『現代百物語』シリーズがある。また私生活もぶっちゃける過激なトークでタレントとしても人気を集める。「韓国ブーム」を先取りし過ぎた岩井さんが“夜の外交官”として書きまくる書籍が近日出版予定。

結婚に「愛」はむしろ邪魔である

 「この本に登場する人たちは背景や設定などは一部脚色しているものもあ…

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