お父さんのほうが夢中に!? ウルトラ怪獣であいうえお

出産・子育て

2014/8/29

 ウルトラマンシリーズに登場する人気の怪獣の名前で、ひらがなに親しむことができる写真絵本『ウルトラかいじゅうあいうえお』が刊行された。

 見開きでひとつずつひらがなと怪獣を紹介する作りになっており、右ページには怪獣の写真、左ページには大きくひらがなと書き順、そのひらがなを使ったことば遊びのような例文が掲載されている。

 手に取ってまず目がいくのは迫力ある怪獣の写真だ。最初に載っている「あ」の怪獣は「アントラー」だ。お父さん世代は思わず懐かしい!と声が漏れるだろう。「アントラー」は初代ウルトラマンに出てきたアリジゴクの怪獣で、アリジゴクが持っている大きなアゴを強調した、クワガタのようなかっこいい怪獣だ。しかしよく見ると写真は懐かしい「アントラー」ではなく、2005年に放送されていたウルトラマンマックスに登場した新しい「アントラー」だ。全体のフォルムも現代的でますますかっこいい。

 「アントラー」の時点でお父さんも子供もひらがなそっちのけで怪獣に夢中なってしまいがちだが「ありじごく みたいな あんとらー」という例文を親子で読んで、とりあえず「あ」を覚えよう。

 続く「い」は「イカルス星人」でこれまた懐かしい。さらに次の「う」は「ウルトラヒーロー」で新旧ウルトラマンが勢ぞろい。「え」はご存じ「エレキング」が来て、「お」はウルトラマンタロウ第1話に登場した「オイルドリンカー」という渋いチョイス。この緩急のある流れでもうページをめくる手は止まらなくなる。次にでてくるのはガッツ星人かなあ、「し」はジャミラかなあとわくわくしてくること間違いない。

 そのあとも、
■かねが ざくざく かねごん かんげき!
■こんにちは こだいかいじゅう ごもら
■れすりんぐも つよそう れっどきんぐ
と、メジャーな怪獣がどんどん登場する。

  • カネゴン

 登場するのは有名な怪獣だけではない。
のーばの かおは のっぺり
■むすうの とげとげ むかでんだー
ほーが ないてる ほろほろほろ
などと、ちょっとマニアックな怪獣も豊富に収録されている。

  • ロベルガー

 懐かしいウルトラマンシリーズからだけではなく、ダイナ、マックス、メビウスなど新しいウルトラマンの怪獣も登場する。巻末には紹介しきれなかった怪獣の名前一覧も掲載するなど、怪獣図鑑としても使える1冊だ。

 もちろん「あいうえお絵本」なのでひらがなをしっかり覚えることができる。例文を見てもわかるように、文章の最初の文字と怪獣の最初の文字が同じことばになっている。これが覚えるべきひらがなを強く印象づけるし、なんといってもそのユーモラスな語感は、思わず声を出して読みたくなるリズムを生んでいる。

 ウルトラマンにはあまり興味が湧かないという方もご安心を。2013年には電車など鉄道関係のものでひらがなを覚えることができる『でんしゃのあいうえお』と、食べ物の名前で覚える『おいしいあいうえお』が刊行されている。こちらも写真と例文で楽しくひらがなを覚えることができる。

『でんしゃのあいうえお』には迫力の写真と「はやい! はやぶさ はやすぎる!」「ひかりで いつかは ひとりたび」といった例文が。『おいしいあいうえお』には思わず食べたくなる写真と「あまい あんぱん ありがとう」などの例文を掲載。『おいしいあいうえお』の巻末には、本の中で取り上げている実際のメニューを取り扱っている店舗情報が掲載されているので、読み終わったら実際に買いに行くことも可能。

 子供の好奇心だけでなく大人の好奇心もくすぐる楽しい「あいうえお絵本」シリーズだ。