日本人の質問の仕方は海外では通用しない! 最高の結果を引き出す“質問力”

暮らし

2016/11/4

 これからの時代は「質問」で決まる! 正解を出すだけなら、人工知能(AI)でもできる。では、人間の脳はどうあるべきなのか。「今」を生きるあなたのための実践的な脳の使い方を紹介した『最高の結果を引き出す質問力:その問い方が、脳を変える!』が2016年11月25日(金)に発売される。

 仕事でもプライベートでも、日常生活において、私たちは自分自身や他人に対してたくさんの質問をしている。誰を相手にするかは別として、質問をしない人はいない。また質問ほど自分を変え、世界を変えるものはないと言っても過言ではない。

 その重要性は、これからも変わらない。人工知能(AI)が発達し、人間より多くのことを成し遂げられるようになっても、質問する力があれば、自分の居場所を失うことはない。むしろ自分の求める生き方を推進し、誰にも縛られずに自由な生き方ができる。質問には、そんな秘められた力がある。

 質問はスキル。変化の激しい時代を生き抜くために最も必要なものの1つ。そう言ってもピンと来ない人が多いかもしれない。そんな人のためにこそ、同書はある。もしあなたが質問の重要性を理解していないとしたら、本当にソンをしている。なぜなら質問は脳の可能性を引き出すものだから。質問は脳を活性化させるだけでなく、目の前にあるさまざまな問題を解決に導いてくれるのだ。

 その力を最大限に活かしているのが、実はグーグルやアップルといった今をときめく企業である。こうした企業は、「どうすれば今より便利になるか?」を絶えず問い続け、イノベーションを興し、世界を大きく変えるような商品やサービスを提供し続けている。

 始まりは、「どうしたらいい?」「どうすればいい?」というささいな質問。そこから問題解決のヒントを導き出し、それらを一つひとつ実践していって、大きな成果を出すに至った。彼らが質問しなければ、私たちの生活は今よりもはるかに不便なものになっていたはずだ。

 質問の歴史は、人類の歴史。「どうしたら今よりよくなるか?」そう自分や他人に問うことで、人類は自分たちの文化や生活を発展させ、進化させてきた。そんな大きな力を秘めているのに、日本人は質問をするのが下手だ。むしろ、怖がっていると言ったほうが、実態に近い。「こんな質問をしたら、バカだと思われる」「こういう質問したら、笑われてしまう」―そう考えて、質問することをためらう。それが、経済の停滞や閉塞状況をつくり出していると言っても、間違いではない。

 日本人の質問は、海外では通用しないことが多い。「能率を上げるには、なにから始めるのがいいですか?」「英語は何歳から始めるのがいいですか?」―他人に正解を求めるこれらの質問は「ナイーブな質問」として、海外ではまるでなかったかのようにスルーされてしまう。

 質問はイノベーションを興し、問題解決に導く。それを効果的に使えるようになれば、自分を変え、ライバルがいない「ブルー・オーシャンの世界」にたどり着ける。こんな力を使わずにいるのは、脳にとって残念なことでしかない。質問力は、ときめき力。カウンセリング力でもあり予測力。何より現状を大きく変える力。

 同書は、脳科学の見地から、質問の持っている力を誰もが実践できるように導いてくれる。自分を変えていく質問の方法、いい質問、悪い質問の違い、こんなときに使いたい質問など、日常生活に役立つ質問が豊富な例で紹介されている。

茂木健一郎
1962年東京生まれ。脳科学者。2005年、『脳と仮想』で小林秀雄賞受賞。2009年、『今、ここからすべての場所へ』で桑原武夫学芸賞受賞。他の著書に『脳とクオリア』、『生きて死ぬ私』ほか多数。

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