「芳醇な読書体験をさせてくれた作品!」 芥川賞・山下澄人さん&直木賞・恩田陸さんに決まって、多くの読書ファンから納得の声続出!

文芸・カルチャー

2017/1/20

 2017年1月19日(木)に第156回目となる「芥川龍之介賞」と「直木三十五賞」の受賞作が発表された。芥川賞には山下澄人さんの『しんせかい』が、直木賞には恩田陸さんの『蜜蜂と遠雷』が決定し、多くの読書家からさまざまな反響が上がっている。

 芥川賞受賞者の山下さんは劇団「FICTION」の主催者として支持され、「第34回野間文芸新人賞」を受賞した小説『緑のさる』で知られる人物。今回の受賞作『しんせかい』は芥川賞4度目の候補作となる。

 描かれているのは19歳の主人公・山下スミトが、俳優や脚本家を夢見る若者たちと共同生活を送り、肉体労働や師との軋轢などを経験していく物語。同作は自身が入塾していた脚本家・倉本聰主催の「富良野塾」での記憶をもとにしていると言われている。

これまでも候補作に上がりつつも受賞を逃していただけに、山下さんは受賞会見で「ほっとした」「痛快」と喜びをコメントしている。

 そして直木賞は、『夜のピクニック』や『六番目の小夜子』などの大ヒット作を生み出した恩田さんが6度目の候補作『蜜蜂と遠雷』で受賞。同作はピアノコンクールを主軸に描かれる群像小説で、天才と呼ばれながらも母の死後ピアノを弾いていない女性や、養蜂を生業とする家に生まれ移動生活をしている少年などの姿が描かれている。恩田さんは受賞について、まったく実感がないことや、候補にされてすごく励みになったことを明かした。

 世間からは「山下さん革ジャンで授賞式出てたのがさすがwww 富良野塾の話もグッとくるものがあったし、おめでとう!」「蜜蜂と遠雷は読んだけど、それぞれの人生が豊かに描かれていて目を見張った。恩田さんは受賞にふさわしいよ」と祝福の声が続出。まだ読んでいない人からは「授賞式見たけど山下ってワイルドな作家が気になった! 読もうかな」「今回の恩田さんの受賞作、候補6度目とは… 努力の結晶、読むしかないな」と興味をそそられる人も多い模様。

 Amazonの本の売れ筋ランキング(2017年1月20日現在)では両作とも上位に位置し、受賞の影響が出ているようだ。未読という人はぜひこの機会に、多くの読書家を唸らせる2人の作品に触れてみてはいかがだろうか。