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恩田陸

恩田陸 写真=山口宏之
職業・肩書き
作家
ふりがな
おんだ・りく

プロフィール

最終更新 : 2018-06-08

1964年宮城県生まれ。92年『六番目の小夜子』でデビュー。2005年『夜のピクニック』で吉川英治文学新人賞と本屋大賞をダブル受賞。06年『ユージニア』で日本推理作家協会賞、07年『中庭の出来事』で山本周五郎賞を受賞。『EPITAPH東京』『ブラック・ベルベット』など著書多数。

受賞歴

最終更新 : 2018-06-08

2005年
『夜のピクニック』第26回吉川英治文学新人賞
2005年
『夜のピクニック』本屋大賞
2006年
『ユージニア』第59回日本推理作家協会賞
2007年
『中庭の出来事』第20回山本周五郎賞
2017年
『蜜蜂と遠雷』第156回直木賞
2017年
『蜜蜂と遠雷』第14回本屋大賞

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バレエを踊ること、観ることで人生を祝福してもらえる感覚になる『spring』恩田陸インタビュー

バレエを踊ること、観ることで人生を祝福してもらえる感覚になる『spring』恩田陸インタビュー

 ※本記事は、雑誌『ダ・ヴィンチ』2024年5月号からの転載です。

 『チョコレートコスモス』では演劇、『蜜蜂と遠雷』では音楽(ピアノ)。小説家の恩田陸は、人間が身体を駆使して行うライブ芸術の魅力や魔力と、真正面から向き合う長編作品を約10年に一度のペースで発表してきた。その最新のトライアルとなる長編『spring』の題材は、バレエだ。

取材・文=吉田大助 写真=冨永智子

「舞台鑑賞は趣味なんですが、これまでは演劇がメインで、バレエを観るようになったのはここ10年ぐらいです。ミュージカルから入っていってコンテンポラリーを観るようになり、最後にクラシックバレエに辿り着いたんです。ちょうどその頃、編集の方から“次はバレエの小説はどうですか?”と声をかけていただきました。確かに、演劇、音楽と書いてきてさらにもう一つハードルを上げるとしたらバレエかな、と。書くのが難しいだろうと思ったからこそ選んだんですが……大変でした」 演出振付家、舞踊家の金森穣へのインタビューが、最初の取材となった。 「金森さんは理論家で、ダンスについての言葉をたくさん持っている方です。…

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「これぞ紙の本の醍醐味」「さすが恩田陸」と反響続々。心くすぐる“粋な仕掛け”にファン大興奮! 恩田陸『鈍色幻視行』の作中小説が現実のものに…

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『夜果つるところ』(恩田陸/集英社)

 2023年6月26日、恩田陸の小説『夜果つるところ』(集英社)が発売された。同作は今年5月に発売されたミステリー・ロマン大作『鈍色幻視行』(集英社)の作中に登場する小説である。著者の「本格的にメタフィクションをやってみたい」という思いから実現した今回の作中小説“完全単行本化”企画は、早くも読書家の間で大きな話題になっているようだ。

『夜果つるところ』は、謎多き作家「飯合梓」によって執筆された幻の小説。これまで何度か映像化の話も出ていた人気作なのだが、いつも撮影中に何らかのアクシデントに見舞われ、計画が頓挫してきた。ある時は撮影のセットが燃え上がる事故が起こり、またある時は撮影中にカメラマンが急逝…。いつしか同作は、“呪われた小説”と呼ばれることに。

『鈍色幻視行』では、そんな『夜果つるところ』にまつわる謎を解き明かすべく参加した、関係者が集うクルーズ旅行での出来事が描かれている。

『鈍色幻視行』(恩田陸/集英社)

 そして肝心の『夜果つるところ』だが、同作で描かれているのは遊廓「墜月荘」で暮らす“私”の物語。主人…

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恩田陸が15年かけて生み出したミステリー・ロマン大作『鈍色幻視行』が発売! 呪われた小説『夜果つるところ』の謎に迫る…

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『鈍色幻視行』(恩田陸/集英社)

 2023年5月26日(金)、人気作家・恩田陸の最新作『鈍色幻視行』が発売された。同作はおよそ15年もの執筆期間を経て書籍化されたミステリー・ロマン大作。謎が謎を呼ぶ波乱の展開は、発売直後からミステリー好きの心を掴んで離さないようだ。

 物語のカギを握るのは、作家・飯合梓の“呪われた”小説『夜果つるところ』。撮影中の事故により何度も映像化が頓挫したといわれる“いわくつきの小説”で、昨年も業界で名の知れたカメラマンがドラマの撮影中に急死している。しかも亡くなる数日前には、「予定のエキストラより人数が一人多くて、その一人がいつも変なところに立ってる」と妙なことをぼやいていたらしい。

 もちろんドラマはお蔵入りとなったものの、そんな矢先に開かれたのが『夜果つるところ』の謎を解き明かすためのクルーズ旅行。物語の主人公にして、飯合梓の謎を追う小説家・蕗谷梢も参加者の一人だ。

 夫の雅春とともに乗り込んだ豪華客船には、映画監督の角替や映画プロデューサーの進藤、編集者の島崎、漫画家ユニット・真鍋姉妹など、『夜果つるところ』にひとかた…

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『そして、バトンは渡された』『蜜蜂と遠雷』など、50%ポイント還元キャンペーン対象の小説10選【Amazon Kindle本】

『そして、バトンは渡された』『蜜蜂と遠雷』など、50%ポイント還元キャンペーン対象の小説10選【Amazon Kindle本】

 Amazonでは、2022年5月26日(木)23:59まで、キャンペーン対象の電子書籍を購入すると、50%がポイントで還元される「Kindle本ポイントキャンペーン」が開催中だ。そこで本稿では、編集部が選んだ「小説・文芸」ジャンルの10作品をご紹介していきたい。

※本ページで紹介する情報は、2022年5月18日18時現在のものです。商品情報や価格等の変更の場合もございますので、詳細はAmazonの販売ページにてご確認ください

『そして、バトンは渡された』(瀬尾まいこ/文藝春秋)

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直木賞と本屋大賞のダブル受賞作『蜜蜂と遠雷』&『祝祭と予感』が本日まで割引中!【Amazon Kindle本セール】

直木賞と本屋大賞のダブル受賞作『蜜蜂と遠雷』&『祝祭と予感』が本日まで割引中!【Amazon Kindle本セール】

出典:Amazon

Amazonでは2月17日(木)23時59分まで「最大50% OFF Kindle本 小説・ライトノベルセール」を開催中だ。本稿では、セール対象商品の中から、ダ・ヴィンチWeb編集部が厳選した注目作品をピックアップしてご紹介! この機会に欲しかった作品を、お得な価格で読んでみては?

※本ページで紹介する情報は、2022年2月16日19時現在のものです。商品情報や価格等の変更の場合もございますので、詳細はAmazonの販売ページにてご確認ください

《『蜜蜂と遠雷』あらすじ》 近年その覇者が音楽界の寵児となる芳ヶ江国際ピアノコンクール。自宅に楽器を持たない少年・風間塵16歳。かつて天才少女としてデビューしながら突然の母の死以来、弾けなくなった栄伝亜夜20歳。楽器店勤務のサラリーマン・高島明石28歳。完璧な技術と音楽性の優勝候補マサル19歳。天才たちによる、競争という名の自らとの闘い。その火蓋が切られた。

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恩田陸が、14年かけて編み上げた吸血鬼SF『愚かな薔薇』――萩尾望都描き下ろし期間限定カバーも!

恩田陸が、14年かけて編み上げた吸血鬼SF『愚かな薔薇』――萩尾望都描き下ろし期間限定カバーも!

「14年の連載を経て紡いだ 美しくもおぞましい吸血鬼SF」──そんなキャッチコピーとともに届けられたのは、時の重みがずっしり伝わる580ページ超の大作。舞台となるのは、山間の小さな町・磐座。この地に集められた少年少女は、星々の世界へ旅立つ“虚ろ舟乗り”になるため、ひと夏を過ごすことに。他人の血を飲み、歳を取らない体に変質する彼らは、永遠に枯れない“愚かな薔薇”にたとえられていた。

(取材・文=野本由起 撮影=山口宏之)

「磐座のモデルは、旅エッセイの取材で訪れた岐阜県の郡上八幡です。谷間に貼りつくように集落があって、『ここに空飛ぶ円盤が降りてきたら面白いだろうな』と思って。私は違う時期に訪れたのですが、夏には郡上おどりという静かなお祭りもあるんですね。広場に山車が出て、みんなで踊る祭りが30夜以上続き、お盆になれば徹夜おどりも始まって。祭りの時期に飾られる提灯も、ベツレヘムの星を思わせる形で超新星爆発のよう。この土地のイメージが、作品全体のトーンを作っています」  そこに加わったのが、吸血鬼というアイデア。 「私の世代だと、萩尾望都先生の『ポーの…

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椎名うみ×野田彩子、川上未映子×穂村弘…5/6発売『ダ・ヴィンチ』マンガ特集がアツすぎる!

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ダ・ヴィンチ6月号

 マンガ通が愛する作品を語り合う「嗚呼、このマンガが好きすぎる。」を特集した『ダ・ヴィンチ』6月号が5月6日に発売された。各界のマンガを愛する目利きたちが、魂をゆさぶられたマンガを語るという内容だ。

 特集の冒頭を飾るのは、椎名うみ(『青野くんに触りたいから死にたい』)と野田彩子(『ダブル』)のスペシャル対談。Twitterで椎名うみから『ダブル』へのラブコールがあり、それに野田彩子が「青野くんは最高の漫画…」と答えたことで対談が実現。このダ・ヴィンチでしか見られない、それぞれのコラボイラストも見逃せない。

 ほか、各界のマンガ通へのインタビューやアンケート、大島弓子をめぐる対談、マンガ家のラブコール往復書簡、マンガ好き芸人の座談会など、大充実のコンテンツをぎっしり収録。

■このマンガが好きすぎるインタビュー 中条省平×『自虐の詩』 あさのあつこ×『日出処の天子』 宇垣美里×『窮鼠はチーズの夢を見る』 恩田陸×『LIMBO THE KING』『WOMBS』 SHOCK EYE(湘南乃風)×『北斗の拳』 吉田尚記『バトルグラウンドワ…

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「あたりまえ」が失われた夏に覗く未来『七月に流れる花』『八月は冷たい城』/佐藤日向の#砂糖図書館②

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今年はいつもと何もかもが違う夏だった。 これはきっと、みんなが感じたことだと思う。 昨今のコロナ禍で毎年行けていたはずの旅行や帰省、 それだけでなく普通に友達と遊ぶのが難しくなってしまい、 夏特有のキラキラした時の流れを感じにくくなってしまった。 じゃあ、10年20年後の世界はどうなっているのだろうか。 そんな風に考えていた時、私はこの小説に出会った。 『七月に流れる花』『八月は冷たい城』は、恩田陸さんによるファンタジーとミステリー要素が詰め込まれた不思議な作品だ。 "緑色感冒"という感染力の強い病が終息しつつある中で未だにゼロにはならない感染者。 特に身内に感染しやすい緑色感冒は、夏流という街に患者を隔離している。 そんな夏流では、緑色感冒患者の親を持つ子ども達が親の死期が近くなると、"みどりおとこ"という存在に夏流城に招かれる。 そして招かれた子ども全員がマジックミラー越しに写る番号で親の死を確認するまで、林間学校を夏流城で続けなければならない。 七月は緑色感冒を知らない少女の視点、八月は緑色感冒を知ったうえで "みどりおとこ"という存在に…

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spring (単行本 --)

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恩田陸
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ISBN
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時ひらく (文春文庫 ひ 13-51)

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辻村深月
伊坂幸太郎
阿川佐和子
恩田陸
柚木麻子
東野圭吾
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ISBN
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1日10分のときめき  NHK国際放送が選んだ日本の名作 (双葉文庫 え 10-04)

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川上未映子
津村記久子
松田青子
宮部みゆき
森絵都
森浩美
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夜果つるところ

夜果つるところ

作家
恩田陸
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9784087714319
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夜明けの花園

夜明けの花園

作家
恩田陸
出版社
講談社
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2024-01-31
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なんとかしなくちゃ。 青雲編

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蜜蜂と遠雷  (2) (一般書籍)

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作家
恩田陸
皇なつき
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幻冬舎コミックス
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9784344852310
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密室ミステリーアンソロジー『密室大全』 (朝日文庫)

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作家
青柳碧人
恩田陸
貴志祐介
中山七里
東川篤哉
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