描き継がれてきた“地獄絵”の世界― 梶谷 亮治、西田 直樹著『HELL 地獄 地獄をみる』

文芸・カルチャー

更新日:2017/11/12

地獄絵を圧巻の拡大図とボリュームで紹介する史上初の本『HELL 地獄 地獄をみる』が、2017年7月11日(火)に発売された。

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「仮名書き絵入り往生要集」部分

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閻魔王庁図部分(国宝六道絵・聖衆来迎寺蔵)

同書は、平安・鎌倉時代の絵師を皮切りに、千年以上数多の絵師によって描き継がれてきた、凄惨だけどちょっとユーモラスな地獄絵を厳選して紹介する1冊。中には国宝や重要文化財に指定された貴重な絵も含まれている。

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国宝 北野天神縁起絵巻(承久本)部分(北野天満宮蔵)

豊富な地獄絵の拡大図を掲載しているのは『HELL 地獄 地獄をみる』だけ。絵を描く人、想像をふくらませたい人はもちろん、「地獄絵ってどんなものだろう」と気になる人にも大満足な同書。なかなか見ることのできない“地獄”を覗いてみてはいかが?

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矢田地蔵縁起部分(奈良国立博物館蔵)

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地獄図巻部分 耳鳥斎筆(熊本県立美術館蔵)
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釈迦八相倭文庫部分 河鍋暁斎筆(河鍋暁斎記念美術館蔵)

梶谷亮治
奈良国立博物館名誉館員。九州大学文学部卒。熊本県立美術館、奈良国立博物館を経て東大寺ミュージアム(~2014)。

西田直樹
作新学院大学女子短期大学部教授。博士(文学)。立正大学大学院文学研究科博士後期課程修了(国文学)。

※掲載内容は変更になる場合があります。