眞子さまのお姿も満載の「皇室のきもの」が付録に! 初心者でも色選びに悩まない『美しいキモノ 秋号』

生活

更新日:2017/8/31

『美しいキモノ 秋号』(ハースト婦人画報社)

 ある程度の年齢になってくると、オンナという生き物は「きもの」に興味を持ち始める。いろいろ学んで遊んで、目も舌も肥えてきて、いい加減“いい大人”になってきたと思ったのに、気がつけば目の前に広がる未知の世界。それが“きもの”だ。思わず「きものをモノにできたら、私もホンモノね…」とつぶやいてしまいそうな「圧倒的な美」がそこにある。

 だが、「きもの」にはいろいろ約束事があるというし、いきなり呉服屋さんにいくのも難しい。ならばまず、雑誌を入り口に覗き見するのもひとつの手だろう。

 たとえば『美しいキモノ 秋号』(ハースト婦人画報社)。四季折々の「きもののおしゃれ」を、正統派の洗練と現代的な感性で見せてくれるという1953年創刊の専門誌の最新号だ。松下奈緒や吉田羊、柴咲コウや田中麗奈などの人気女優たちの凛としたきもの姿は美しく、パラパラ眺めるだけでも楽しいもの。

advertisement
秋の“水色”を取り入れた装いに

 特集には柄に季節を取り込むといったおしゃれだけでなく、印象的な水色や品のよいクリーム色など“いまどき”の流行色をアレンジする誌上講座もあって、思ったよりカジュアルに楽しめそうな印象。たとえば「秋の<水色>は季節感のあるアイテムを加えたり、色数を抑えて落ち着きを表現」とか「明るい印象の<クリーム>はこっくり感のある色や秋柄の帯でバランスを」とか、かなり実践的なので、なんだかチャレンジ心がわいてくる。

付録「皇室のきもの 四季の装い」

 ほかにもお手入れ方法やきものに似合うメイク、「正倉院模様」の研究など専門誌らしいマニアックな記事も案外楽しめるが、なかでも「皇室のきもの 四季の装い」には注目。外国訪問時の眞子さまや四季折々の美智子さまのグラビア写真を集めた別冊付録なのだが、紹介は図柄やあわせの解説などが中心で目の付けどころがさすが専門誌。美しく品格あるスタイルの数々は、「これぞニッポン!」という究極のお手本といえるだろう。

 モダンなおしゃれ心のある美も「きもの」なら、格式ある正統派の美も「きもの」。洋服のようにカッティングやスタイルで個性を出すのはなく、色柄、素材とあわせの妙で、これだけの幅を出すのだからやはり奥深い。かつてはお約束事の多かったきものの世界も「季節や年齢にとらわれすぎない“色選び”が現代のきものラバーズの考え」と変わってきているとのこと。難しく考えて頭でっかちになるより、こういう雑誌をながめて単純に「すてき〜!」とときめいたほうが、かえって感性が磨かれるのかもしれない。

文=荒井理恵