「2018年本屋大賞」にノミネートされた『百貨の魔法』ディスプレイコンテストが書店員の間で大ブーム!

エンタメ

2018/1/19

 全国の書店員の間で、村山早紀のファンタジー小説『百貨の魔法』をディスプレイする「密かなるディスプレイコンテスト」が密かなブームを巻き起こしている。コンテストは「売り場から物語が始まるみたいで素敵」「POPにこんなに惹かれて買った小説は初めて!」と読者に大好評のようだ。

 2017年10月に発売された『百貨の魔法』は、全国の書店員が選んだ一番売りたい本「2018年 本屋大賞」にノミネートされたことが発表されたばかり。同作の舞台は、時代の波に乗り切れず閉店を噂されている「星野百貨店」。館内には願いを叶えてくれるという白い猫が住んでおり、エレベーターガールや新人コンシェルジュ、宝飾品売り場のフロアマネージャーといった人々が、猫と一緒に百貨店を守るための奇跡を巻き起こしていく。小説は村山が2年の歳月をかけて書き上げた渾身の作品で、読んだ人からは「人の温かい願いや善意に溢れていて疲れた心が癒される」「登場人物が少しづつ繋がっていく展開にワクワクした」「こんな素敵な百貨店に私も行ってみたい」と絶賛の声が続々と寄せられている。

 村山の作品は書店員からも大人気で、特設サイトには書店員からのレビューも掲載。「読み終わった次の日から自分の仕事に誇りを持ちたくなる」「この真心がいっぱい詰まった素敵な本をお客様に届けられることが幸せ」「接客業に従事する人の心構えとしてこの本に出会えた事に感謝したい」と、書店員ならではの視点で綴られたコメントが数多く寄せられている。

 村山のファンだという書店員が勤めるある店舗では、同作の売り場を飾るために表紙をイメージした立体的なPOPを作成。ハッシュタグ「#密かなるディスプレイコンテスト」をつけて売り場の様子やPOPをツイートするコンテストは非公式だが、書店員のみならず元書店員なども続々と参加。様々な工夫が凝らされた売り場やPOPの写真が数多く投稿されている。

 ある書店では、星野百貨店のペーパークラフトから羊毛フェルトで作られた白猫が顔を出す可愛らしいディスプレイを製作。別の書店では棚を百貨店に見立てたり、売り場を訪れる人に「魔法の子猫に会えたとしたらあなたは何を願いますか?」と問いかけるメッセージボードが設置されており、本を手に取る前から物語の世界に入り込んだ気分にさせてくれる。

 また星野百貨店は村山の別の作品『桜風堂ものがたり』に登場する百貨店でもあることから、『桜風堂ものがたり』に登場する書店をイメージしたミニチュアも登場。ミニチュア書店には『百貨の魔法』や『桜風堂ものがたり』、『ルリユール』『はるかな空の東』などの村山作品も並んでおり、まるで小さなフェア状態だ。

 コンテストに参加した書店員からは、「こんなにいろいろな書店の飾り方を見ることってなかなか無いから楽しい」「本が既に素敵だからどんな飾りでも可愛くなる!」と歓喜の声が続出。村山自身も売り場の写真をアップしたり参加者のツイートをリツイートしたりと、積極的にこのコンテストを盛り上げている。

 いくつかの書店では、村山の直筆サイン色紙も展示中。ディスプレイを見るためにいくつもの書店を巡るファンも続出したよう。「2018年 本屋大賞」にノミネートされ注目度が高まる『百貨の魔法』。書店員お墨付きのこの作品をまだ読んでいないという人は、ぜひこの機会に手にとってみてほしい。大賞発表も楽しみだ。