2019年の「料理レシピ本大賞 in Japan」が決定! 全138のエントリー作品の中から大賞に輝いた「世界一おいしいズボラレシピ集」とは

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2019/9/10

料理レシピ本大賞

「料理レシピ本」の価値や魅力を広く浸透させるべく設立された「料理レシピ本大賞 in Japan」。今回で第6回目の開催となる「料理レシピ本大賞 in Japan」には138タイトルがエントリー。2019年9月10日には受賞作が発表され、授賞式が行われました。

 数多くの人気レシピ本の中から選ばれた激ウマレシピ本とは果たしてどんな作品だったのか、早速結果を見ていきましょう!

■料理は手抜きでいい! 大賞に輝いた“世界一おいしいズボラレシピ集”

『世界一美味しい手抜きごはん』(はらぺこグリズリー/KADOKAWA)

 2019年、見事大賞に輝いたのは“料理初心者でも冷ややっこを作るくらい簡単で、手間をかけたように美味しく作れる”をコンセプトにした『世界一美味しい手抜きごはん』(はらぺこグリズリー/KADOKAWA)。受賞の決め手はインパクトのあるタイトルと分かりやすさ。投票者からは「料理工程を上から撮った写真がとにかくイイ! 料理動画に引けを取らないわかりやすさとイメージのしやすさ!」「調味料もイラストで描かれているので、一目で判別できるような工夫がされていました」と絶賛の声が寄せられました。疲れ切った日でも手間をかけずにおいしいご飯が作れる本作は忙しい現代人の救世主になっています。

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 その他料理部門入賞の8作品は、こちら。

『土井善晴の素材のレシピ』(土井善晴/テレビ朝日コンテンツ事業部)
『作りおき&帰って10分おかず336』(倉橋利江/新星出版社)
『一肉一菜おかず』(吉田麻子/秀和システム)
『フライパンひとつで何つくる?』(井原裕子/成美堂出版)
『その調理、9割の栄養捨ててます!』(東京慈恵会医科大学附属病院 栄養部:監修/世界文化社)
『医者が考案した「長生きみそ汁」』(小林弘幸/アスコム)
『クタクタでも速攻でつくれる! バズレシピ 太らないおかず編』(リュウジ/扶桑社)
『syunkonカフェ どこにでもある素材でだれでもできるレシピを一冊にまとめた「作る気になる」本』(山本ゆり/扶桑社)

■【絵本賞】食欲がかきたてられる芸術的なカレー本

『カレーライス』(小西英子/福音館書店)

 ページをめくるたびに、いい香りが漂ってきそうな『カレーライス』(小西英子/福音館書店)は芸術的な絵に食欲がかきたてられる絵本。表紙からも分かる芸術性の高さが、読者の心をがっちりと掴みました。ホーロー鍋の茶色い焦げ目など、細部にまで気を配った著者の小西さんの画力には引きこまれるものがあり、本物そっくりに描かれた具材を見ていると無性にカレーが作りたくなってしまいます。また、テンポの良い擬音語で調理中の臨場感が再現されているのもポイント。カレーを作る工程が丁寧に記された本作は、子どもへの読み聞かせにもおすすめ。親子で楽しく読み終えた後は、一緒にカレーを作りたくなります。

■【エッセイ賞】「料理は愛情」の重荷を捨てたら“作りたい料理”に出会える

『料理が苦痛だ』(本多理恵子/自由国民社)

 タイトルを目にしただけで共感し、手に取りたくなってしまう――。世の主婦や主夫の気持ちを代弁しているかのような『料理が苦痛だ』(本多理恵子/自由国民社)は、そんな気持ちを抱かせるインパクト大な1冊。毎日ちゃんとした料理を「作り続ける」ことに疲れ切ってしまった人へ向けた、鎌倉で人気の「作らない料理教室」主宰のカフェオーナーが教える「作り続ける料理」からの脱出法や「苦痛を減らすための3つの手順」は染み入ります。「料理が嫌い」という本音は家族に言いづらいもの。しかし、自分の気持ちに素直になってこそ「これなら作りたい料理」と出会えるのだと思わせられます。

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■【コミック賞】1カ月の食費は2万円で十分! おひとりさまの楽しい自炊生活

『おひとりさまのあったか1ヶ月食費2万円生活』(おづまりこ/KADOKAWA)

 食費は抑えたいけれど、おいしいものを食べて心を満たしたい…。そんな対極的な願望を叶えてくれる『おひとりさまのあったか1ヶ月食費2万円生活』(おづまりこ/KADOKAWA)には、自炊ビギナーでもすぐ真似できるおいしい節約レシピが満載。電子レンジがあれば30円で完成する「マグカッププリン」や80円で作れる「ガッツリ味の豚コマステーキ丼」などは必見。さらに、自炊1万、外食1万円生活を続けているおづさんが見いだした、月ごとの食費管理術や外食を安く楽しむコツ、冷凍テクニックで食材を無駄にしない方法なども収録。心豊かな節約生活を送りたい方にもおすすめしたいおうちごはん本です。

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■【お菓子賞】親切設計で分かりやすい! 人気店の味が再現できる「お菓子レシピ」

『世界一親切な大好き!家おやつ』(藤原美樹/主婦の友社)

 お菓子づくりは時間と手間がかかり、初心者には失敗がつきものだと思っている方は多いはず。しかし、おうち料理研究科家の「みきママ」こと藤原美樹さんが手がけた『世界一親切な大好き!家おやつ』(主婦の友社)なら、時短で失敗しらずなお菓子が作れます。本書は工程写真を見たまんま作ればいい“親切設計”が大ウケ。使用するのは、家にある道具と身近な材料のみ。聞いたことがない材料をわざわざ探し回らなくても、人気店の味そっくりなおいしいお菓子が完成します。また、フライパンやトースターで作れるパンレシピも掲載。大切な人の笑顔に出会えるレシピ本です。

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 今年の受賞作の多くに共通するのは「おいしい」「手抜き」というフレーズ。そして、ただ簡単なだけではなく、「健康志向」というキーワードも重視されました。時間に追われる現代人にとって料理は負担になりがち。しかし、頑張らなくてもおいしくて栄養が摂れるレシピなら残っている気力を振り絞って料理をしようと思えるはず。「作る」という作業にうんざりしている方こそ、「料理レシピ本大賞 in Japan」の受賞作を手に取り、毎日の食事を変えてみてはいかがでしょうか。

文=古川諭香