第2回「Yahoo!ニュース|本屋大賞 2019年ノンフィクション本大賞」決定! 大賞はブレイディみかこ『ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー』 全ノミネート作を紹介!

文芸・カルチャー

2019/11/7

 Yahoo!ニュースと、書店員が「面白かった」、「お客様に勧めたい」と思った本への投票で決定する「本屋大賞」が連携した「Yahoo!ニュース | 本屋大賞 2019年ノンフィクション本大賞」。

 2回目となる今回のノミネート6作品の中から大賞に選ばれたのは、ブレイディみかこ氏の『ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー』(新潮社)!

■第2回「Yahoo!ニュース|本屋大賞 2019年ノンフィクション本大賞」大賞受賞作『ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー』(ブレイディみかこ/新潮社)

 本書は、イギリスに住む、中学生の息子と日本人の母親との日々を綴るノンフィクション。「元底辺中学校」へと進学した息子が直面する格差や差別などの問題を、親子二人三脚で乗り越える、落涙必至のエピソードが満載の作品だ。

 投票した書店員の推薦コメントは、

恥ずかしくなるぐらいに、学ぶべきことが多い一冊でした! この本をいつでも読めるいろいろな場所に置いて、できる限り多くの子どもたちに読んでほしいです。

など、熱いメッセージが多数。

 受賞に際し、著者のブレイディみかこ氏は、

この本は、事件の真相を暴いたり、危険な場所に潜入したりするノンフィクションではありません。海外生活エッセイ、育児エッセイとして手に取る方も多いでしょう。
しかし、「いま世界に何が起きているか」ということは、地べたの風景にこそ浸み出しています。「ミクロな生活とマクロな政治は直結している。その回路を繋ぎ直せ」というわたしのテーマは、ストレートな政治・社会時評を書いていた頃から少しも変わるものではありません。
本作では間口をオープンにし、中高生から中高年まで読んでいただけるよう執筆上の冒険をしてみました。本のプロである書店員さんたちに認めていただけたのは、何よりの光栄です。

とコメントを寄せている。

■気になるその他のノミネート作品は――

■『安楽死を遂げた日本人』(宮下洋一/小学館)

 自分や家族が死を覚悟しなければいけなくなったとき、あなたはどのような最期を選択するだろうか。

『安楽死を遂げた日本人』(宮下洋一/小学館)は、最期のその瞬間まで自分らしく生き、人生の終わりを後悔なく迎えるためにはどうすればよいのかを深く考えさせられる1冊だ。ある日本人女性が寝たきりになる将来を危惧し安楽死を決断するに至るまでの過程や心情、それに寄り添いながら葛藤する家族や周囲の人々の思い、さらには、命を閉じる最期の瞬間までを鮮明に綴った、かつてないような衝撃的で生きることに深く迫った貴重な作品となっている。

■『吃音 伝えられないもどかしさ』(近藤雄生/新潮社)

“朝が来るのが怖くて眠れない。寝ずに朝を迎えたところで、問題は何も解決しないのに。時間を止めて、眠りたい”

 そんな悲痛な叫びが心を締め付ける『吃音 伝えられないもどかしさ』(近藤雄生/新潮社)は、世間からのスポットが当たりにくい吃音当事者の現状や彼らの心の内に迫った、渾身の1冊だ。

■『牙 アフリカゾウの「密猟組織」を追って』(三浦英之/小学館)

 1940年代には500万頭いたとされるアフリカゾウは、2010年代にはその10分の1の50万頭にまで激減しており、このまま行けば、野生のアフリカゾウはあと10数年で絶滅してしまうという。激減したおもな原因は象牙を採るための密猟である。年間約3万頭もの象が密猟により死に追いやられているのだ。しかも、その一因を日本が作りだしていると知れば驚く人も多いだろう。

 そんな、象牙をめぐる密猟・密輸の闇に迫ったルポルタージュが、『牙 アフリカゾウの「密猟組織」を追って』(三浦英之/小学館)だ。

■『ストーカーとの七〇〇日戦争』(内澤旬子/文藝春秋)

 ベストセラーとなった『世界屠畜紀行』(解放出版社)では「動物が肉になるまで」を、『漂うままに島に着き』(朝日新聞出版)では「40代独身女性が小豆島に移住するまで」を書いた文筆家の内澤旬子さん。彼女が最新作『ストーカーとの七〇〇日戦争』(内澤旬子/文藝春秋)で綴るのは、なんと「ストーカー化した元交際相手が逮捕されてから仮釈放されるまで」の実体験だ。

 マッチングサイトで知り合って8カ月後、ありふれた別れ話をした瞬間から、元恋人は豹変した。

■『東京貧困女子。 彼女たちはなぜ躓いたのか』(中村淳彦/東洋経済新報社)

「パパ活」という妙な言葉が、一般世間にすっかりと浸透した。『東京貧困女子。 彼女たちはなぜ躓いたのか』(中村淳彦/東洋経済新報社)は、「パパ活」(一般女性が金銭を受け取り、食事やデートやそれ以上の行為をすること)ならびにアダルト関連や介護などで貧困に直面する女性の声をまとめ、東洋経済オンラインで1億2000万PVを獲得した人気連載をまとめたものである。PV数の高さからも、老後不安も含めた貧困問題への注目度の高さがわかるだろう。

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