高橋 優「最新アルバムでは、万人受けしない、ピンポイントな設定に絞った歌も書きたかったんです」
毎月3人の旬な有名人ゲストがこだわりのある1冊を選んで紹介する、ダ・ヴィンチ本誌の巻頭人気連載『あの人と本の話』。今回登場してくれたのは、2年ぶりのNewアルバム『来し方行く末』のリリース日が間近に迫った高橋優さん。これまでやってきていないことを始めてみたというアルバムの、生まれるまでにあった“様々”とは――。
選んでくれた一冊『ままならないから私とあなた』に所収された一編「レンタル世界」も「朝井くんぽくってすごく好き」という高橋さん。“レンタル友達”“レンタル彼女”……人との関係性を“レンタル”する仕事に就く女性と「そんな関係、間違ってる!」と熱く語る男の物語だ。
「僕はどっちかというと“レンタル”のプロの女性に共感しました。そこにあるのは仕事としての感情で、自身が抱く愛とはまた別の話。主人公に意見される女性が“何、言ってくれちゃってんの?”と思うのはもっともなことで。でも主人公の男の視点でいたかったので、“ああ、もう恥ずかしい! 言うなよ、そんなこと!”って、読みながら突っ込んでました(笑)」
デビュー5周年を迎えた昨年の暮れ、高橋さんは、少…