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YOASOBI

職業・肩書き
タレント・その他
ふりがな
よあそび

プロフィール

最終更新 : 2021-05-21

コンポーザーのAyase、ボーカルのikuraからなる「小説を音楽にするユニット」。2019年11月に公開された第1弾楽曲『夜に駆ける』が大ヒット。第2弾楽曲『あの夢をなぞって』は原作小説がコミカライズ、他の曲も含め原作小説の書籍化や映画化を発表するなど様々なメディアミックスが繰り広げられている。

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YOASOBIのAyase「モンハン攻略本をボロボロになるまで読んだ」読書が音楽活動に与えた影響【私の愛読書】

YOASOBIのAyase「モンハン攻略本をボロボロになるまで読んだ」読書が音楽活動に与えた影響【私の愛読書】

 5月10日に『はじめての - EP』をリリースしたYOASOBI。本作は島本理生さん、辻村深月さん、宮部みゆきさん、森絵都さんという4名の直木賞受賞作家の小説を原作にした楽曲が収録されている。

 YOASOBIはデビュー作「夜に駆ける」以降、小説を音楽にすることをコンセプトに活動してきた。「読書」と密接な活動を続けてきたYOASOBIの2人は、いったいどんな本を読んできたのだろうか。

 さまざまなジャンルで活躍する著名人たちに、お気に入りの一冊をご紹介いただく連載「私の愛読書」。今回はYOASOBIのikuraさん、Ayaseさんそれぞれにお話を伺った。

(取材・文=金沢俊吾 撮影=干川修)

『ふたつのしるし』

『ふたつのしるし』(宮下奈都/幻冬舎)

ikura:高校1年生のときに初めて読んだ宮下奈都さんの小説です。私の人生の1冊といえるような本だと思っています。周りの人とうまくいかずに生きづらさを感じていた2人が奇跡的な出会いをして、人生で大切なものをみつけていくというお話です。

 私も学生時代、周りとの違和感というか「なんか人とずれてるな」と思い…

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YOASOBI「どんな曲を書いてもikuraはきっと歌える」――「アイドル」『はじめての – EP』から得た“成長と成功”の手ごたえ【インタビュー】

YOASOBI「どんな曲を書いてもikuraはきっと歌える」――「アイドル」『はじめての – EP』から得た“成長と成功”の手ごたえ【インタビュー】

 YOASOBIの楽曲が、凄まじい勢いで聴かれている。

 5月10日に発売された『はじめての - EP』はiTunesのアルバムチャート1位を記録。TVアニメ『【推しの子】』オープニング主題歌「アイドル」は同シングルチャート1位、Youtube再生回数は公開から約1ヵ月で1億回を突破した。いま、日本でもっとも聴かれているアーティストのひとつだろう。

 大ヒットしたデビュー曲「夜に駆ける」以降、「小説を音楽にする」というコンセプトで活動しているYOASOBI。『はじめての - EP』では、島本理生さん、辻村深月さん、宮部みゆきさん、森絵都さんという4名の直木賞受賞作家とのコラボレーションが実現した。

 本記事ではYOASOBIの2人にインタビューを実施。「ミスター」「海のまにまに」「セブンティーン」「好きだ」、そして「アイドル」といった最新曲の制作秘話と、快進撃を続ける真っ只中での活動にかける想いを聞いた。

(取材・文=金沢俊吾 撮影=干川修)

4つの楽曲で1作品 ──どのような経緯でプロジェクトが始まったのかお聞かせください。

Ayase:YOASOB…

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3回フラれても椎太のことが好きでたまらない高校生の由舞。4回目の告白を「もうがまんできない!」【森絵都 ヒカリノタネ】/はじめての④

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直木賞作家4人と、“小説を音楽にするユニット”YOASOBIがコラボレーション! 島本理生、辻村深月、宮部みゆき、森絵都による短編小説集『はじめての』をYOASOBIが楽曲化し、「文学」「音楽」そして「映像」から物語世界をつくりあげていく話題のプロジェクト。企画テーマ「はじめて」をモチーフに書かれた珠玉のアンソロジー『はじめての』から、各話の冒頭部分を全4回連載でお届けします。第4回は、“はじめて告白したときに読む物語”、森絵都著「ヒカリノタネ」をご紹介します。

 取り返しのつかないものを取り返す。  そのために私は旅立った。  目のくらむほど遠い彼方への旅。  私の思いを、もう一度、彼にとって初めてのものとするために。  彼への思いを、もう一度、私にとって初めてのものとするために。  * 「ヒグチ、助けて」  その夜、何かがあふれた。夕食後、自分の部屋で柿ピーをぼりぼり貪っているうちに、私は急にいてもたってもいられなくなって、小学校からの親友に電話をした。 「私、やっぱり椎太が好きだ」  ヒグチのリアクションは薄かった。 「知ってるよ。もう耳に…

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鏡のような、ふたつの並行世界が存在する日本。娘・夏穂の身柄が拘束されていると知った宗一は…【宮部みゆき 色違いのトランプ】/はじめての③

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 その日、安永宗一は忙しかった。JR旧御茶ノ水駅近くの発掘現場で、重機の操縦ミスによる横転事故が発生し、ずっとその収拾にかかりきりだったのだ。指令車に置きっぱなしにしていた私物のスマートフォンをチェックしたのは、夕方五時をまわってからのことだった。  ざっと二十件ばかりの着信に驚かされた。全て瞳子からのもので、昼過ぎから断続的にかかってきている。宗一の妻はしっかり者で、よほどの非常事態が起こらない限り、仕事中の彼に連絡してくることはないのに。  慌ててかけ直してみたが、今度…

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直木賞作家4人と、“小説を音楽にするユニット”YOASOBIがコラボレーション! 島本理生、辻村深月、宮部みゆき、森絵都による短編小説集『はじめての』をYOASOBIが楽曲化し、「文学」「音楽」そして「映像」から物語世界をつくりあげていく話題のプロジェクト。企画テーマ「はじめて」をモチーフに書かれた珠玉のアンソロジー『はじめての』から、各話の冒頭部分を全4回連載でお届けします。第2回は、“はじめて家出したときに読む物語”、辻村深月著「ユーレイ」をご紹介します。

 電車は、夜の合間を縫うように走っていく。    窓の外を流れていく景色から昼間の光が失われていくのを、私はぼんやりと眺めていた。  本も読まず、タブレットも見ないで、音楽も聴かずに。  こんなに長い時間、景色だけを見ることは初めての経験だった。住み慣れた町を離れ、車窓の景色がどんどん知らない場所のものになっていく。  窓を通じて車内に入り込む昼下がりの陽射しが、やがて、夕陽のオレンジ色に染まり、そこからだんだんと夜の世界に吸い込まれるように消えていく。その最後の光を、私は惜しむ…

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アンドロイドの「僕」は、とある国の施設に保護され、所有者「Mr.ナルセ」との日々を手紙に書くことに…【島本理生 私だけの所有者】/はじめての①

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一通目の手紙  はじめまして。  そんな言葉を会ったこともない先生に使うのは、なんだか変な感じがしますね。  そもそも僕は誰かに手紙を書いたことなんて、この国に保護(それとも保管というべきでしょうか)されるまで、一度もありませんでした。だからもし文章が時々おかしなことになっていたら、それは本来の仕様ではなく経験不足によるものだと理解してもらえたら嬉しいです。  この国に輸送されて、三ヶ月間の保護観察期間が過ぎ、政府からの通達を読み終えた僕はまだ少し戸惑っています。なぜなら僕自身…

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小説『はじめての』とYOASOBIの楽曲が内包する革新性――仕掛け人たちが見据える、エンタメの理想像

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『はじめての』(水鈴社)

 小説『はじめての』という画期的な試みは、2020年に新たな出版社・水鈴社を立ち上げた篠原一朗氏と、YOASOBIの生みの親とも言えるソニーミュージック・エンタテインメントの屋代陽平氏と山本秀哉氏が業界と会社の枠組みを超えて企画し、4人の直木賞受賞作家とYOASOBIが集うことで生まれた。この座談会は、篠原氏と、YOASOBIのプロモーションやSNS運用を担う屋代氏、同じくプロモーションに加えて音楽制作面を担う山本氏に語り合ってもらったもので、「『はじめての』というプロジェクトが目指すもの」と「YOASOBIが今、向き合っているもの」というテーマが浮き彫りになるテキストとなった。3人が意志を重ね合わせ、ひとつのプロジェクトを編んでいくその背景からは、これからのエンターテインメントが向かっていくべき、ひとつの理想像が見えてくるのではないか。篠原氏、屋代氏、山本氏それぞれと親交があり、互いの仕事を熟知しているROCKIN'ON JAPAN・小栁大輔氏による司会のもと、『はじめての』の革新性について語り合ってもらった。 写真=北…

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YOASOBIが向き合った、巨大な壁。小説『はじめての』を通して、Ayaseとikuraが見つけたもの

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 島本理生、辻村深月、宮部みゆき、森絵都という直木賞受賞作家4名による小説集『はじめての』(水鈴社)。この4人の作家による4つの小説を題材に、4曲の新曲を書き下ろすという前代未聞のチャレンジに挑み続けているのがYOASOBIである。現在発表されている“ミスター”“好きだ”の2曲を聴けば、きっと伝わるだろう。YOASOBIの代名詞とも言える、一筆書きのように美しく、流麗な流線を描きながら進んでいくメロディと、その旋律のポテンシャルを最大限に表現してみせる歌声、そしてその掛け合わせによって生み出されるセンチメンタリズムはやはり見事で、『はじめての』という作品に込められた4つの魂は、YOASOBIをして新たな「発明」に導くほどの、本物の感動を教えてくれるものだ。だが――というか、だからこそ、YOASOBIは巨大な壁に向き合っている。Ayaseとikura――2020年代の音楽シーンを颯爽と革新してみせた若きふたりが自ら語ってくれた、貴重な「本音」が語られている。

 ふたりが『はじめての』という作品に対峙することのプレッシャー、そしてその結果、新たな名…

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