近藤 華「少しSF要素があって、読みながらたくさん考えさせられる本にいつも興味を惹かれます」
毎月3人の旬な有名人ゲストがこだわりのある一冊を選んで紹介する、ダ・ヴィンチ本誌の巻頭人気連載『あの人と本の話』。今回登場してくれたのは、12月から始まるミュージカル『フィスト・オブ・ノーススター~北斗の拳~』への出演が決定した近藤 華さん。読書家の彼女が「一番好き!」とおすすめする『星の王子さま』の思い出や、これまでの読書歴の中で印象に残っている本について、そしてついに夢を叶えて動きだした女優としてのスタートについてお話をうかがいました。 (取材・文=倉田モトキ)
「小学2年生の時に友達がすすめてくれた本なんです。その時からずっと大好きで、今でも何度も読み返します」
サン=テグジュペリの『星の王子さま』についてそう話すのは、近藤 華さん。今年春に芸能界デビューし、「三井のリハウス」のCMでは宮沢りえの娘役として注目を集めた女の子だ。
「最初はファンタジー作品として面白く読んでいたのですが、何度も読むうちに、すごく深いことが書かれているんだなということに気づきました。王子さまの行動や、彼が出会う人・物・動物との会話にハッとさせられることも多くて…