不死の母を殺して、自分も死にたい… 少女の宿願を叶える明治浪漫譚!『勇気あるものより散れ』3巻に「登場人物が増えて面白くなってきた!」と大好評の声

マンガ

公開日:2022/11/6

勇気あるものより散れ
勇気あるものより散れ』3巻(相田裕/白泉社)

『GUNSLINGER GIRL』の作者・相田裕氏が手掛ける最新作『勇気あるものより散れ』のコミックス第3巻が、2022年10月28日(金)に発売された。購入者からは、早くも「アクションとテンポがちょうど良くて読みやすい!」と好評の声が相次いでいるようだ。

 青年マンガ誌『ヤングアニマル』で2021年2月から連載している『勇気あるものより散れ』は、武士の時代が終わりを告げ、新しい時代に移りゆく東京府を舞台にした明治浪漫譚。かつて会津藩士だった武士の鬼生田春安は、死に場所を求めて大久保利通の暗殺計画に手を貸すことに。しかし、春安の暗殺計画は“不死”の力を持つ少女・シノに阻止されてしまう。

 春安にトドメを刺そうとしたシノだったが、春安が放った「死は救いだ」という言葉に引っかかり、春安に自らの血を与えて不死の運命へと誘う。シノは春安に「不死の力を持つ母を殺し、自分も死にたい」という宿願を打ち明け、壮絶な旅をスタートさせた。

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“不死殺し”と呼ばれる妖刀・殺生石を明治政府から奪い、シノの兄である隗とも死闘を繰り広げたシノと春安。コミックス最新3巻では殺生石を奪った身として、明治政府から追われてしまう。さらに、不死の兄弟である煙花・生松がシノを止めようと、本格的に動き出しているという――。

 不死の少女が命を燃やし、自らの死を望むストーリーは、多くの読者に刺さったようで、ネット上には「ここに来て登場人物が増えて一気に面白くなってきた! 一番の見どころは、やはり船上での殺陣シーンかな」「川蒸気における戦闘描写が素晴らしい…! 一連の動きがスムーズで、太刀の流れが読んでいて気持ち良かったです!」「シノを守り続ける春安に変化はあるのかな? それにしても美人さんが一気に増えた!」「独特の剣術も描きつつ戦闘シーンも! 素晴らしいなあ」「忠義や志、そして滅びの美学など、失われつつある古き良き日本人の心が作中に織り込まれていて惹き込まれます!」といった反響が相次いでいる。

 同作は歴史を題材にしているものの、難しい言葉には注釈がついていたり、わかりやすい言い回しが混ざっていたりと、歴史マンガに苦手意識を持っている人でも読みやすい工夫がされている。大久保利通や商人・三河屋幸三郎といった有名な人物も登場するため、歴史好きからも高く評価されている『勇気あるものより散れ』。自らの宿命に真っ向から向き合う彼らと明治の混沌とした時代背景に、ぜひ浸ってみてほしい。

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