歯磨き、チョコレート、緑茶…すぐできる5項目を1週間実践! 代謝がアップし痩せる体を目指してみると!?

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公開日:2023/6/2

1週間で勝手に痩せていく体になるすごい方法
1週間で勝手に痩せていく体になるすごい方法』(栗原毅/日本文芸社)

 ダイエットが続かないのは、「食べすぎない」「運動する」という縛りが苦痛というのもあるが、「ダイエットそのものに飽きてしまう」というのも大きな一因ではないだろうか。筆者も幾度となくダイエットにチャレンジしているが、続けるモチベーションが保てず気づくとダイエットの存在を忘れている。

1週間で勝手に痩せていく体になるすごい方法』(栗原毅/日本文芸社)は、そうした人でも続けられそうな、1週間で痩せる体を作るダイエット本だ。著者の栗原毅氏は栗原クリニック東京・日本橋院長で、日本肝臓学会専門医。本書で推奨されている実践内容は「歯磨きをする」「チョコレートを食べる」「緑茶を飲む」など、ダイエットとは関係なさそうな日常の中にあるものが中心となっているので、今の生活を少し変えるくらいなら飽き性でも続けられるのでは?と気になったので、筆者も実践してみることにした。

内臓脂肪型は1週間、皮下脂肪型は1週間を8セット!

 ――と意気込んだところで判明したのだが、1週間で痩せスイッチがオンになるのは内臓脂肪型の人。内臓脂肪型は内臓の周囲に脂肪がつくタイプで男性に多い。脂肪肝になりやすく様々なリスクも高めだが、比較的落としやすい脂肪でもあるという。一方、女性に多い皮下脂肪型は皮膚の下につく脂肪で、危険度は低いが落としづらく、本書の痩せプログラム1週間を8セット、つまり2カ月ほど続ける必要があるという。

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 筆者はどちらかといえば皮下脂肪型だが、日ごろの生活や運動不足を考えると内臓脂肪もあるだろう、ということで、とりあえず1週間を目安にチャレンジ。項目は主に、「朝の歯磨きをしっかりする」「高カカオチョコレートを1日5回食べる」「緑茶を1日500ml飲む」に加えて「糖質をちょいオフする」「軽い運動をする」の計5種類。これらを実践することで、痩せられない原因となっている可能性が高い「脂肪肝」からの脱却を目指すのだそう。脂肪肝の仕組みや危険性については、ぜひ本書で確認してほしい。

歯磨きをしっかりするか否かで、腸内環境が変わる!?

 本書では、しっかりと歯を磨くことがいかに重要か強く力説されている。歯磨きの仕方がよくないと、口内の悪玉菌が腸へと運ばれ、腸内環境を乱してしまうとか。腸内環境が乱れると便秘がちになり、体の代謝機能が低下する。結果脂肪が燃焼されず、痩せにくい体質になってしまうのだ。さらに歯周病菌によってインスリンの働きが阻害され、血糖値が上昇して脂肪肝に。それを防ぐための正しい歯磨きの仕方や口内環境の整え方も紹介されている。

 ちなみに「高カカオチョコレートを食べる」は、甘いものへの欲求を消すための誤魔化しのためかと思いきや、そうではなかった。カカオポリフェノールには活性酸素を抑制する効果があり、活性酸素と肝臓にたまった脂肪が結びつくのを予防してくれるという。そのほか血糖値の急激な上昇を抑える効果も。緑茶に含まれる茶カテキンも、食後の血糖値の上昇を穏やかにする効果がある。5項目以外の注意する点として書かれていた「よく噛む」という行為にも血糖値が関係してくることを鑑みると、いかに血糖値の急上昇が肥満の原因になり、体に悪影響を及ぼすものなのかを実感させられる。

 こうして本書の内容を1週間実践したところ、皮下脂肪には特に変化が見られなかったものの、おなかの上の方、内臓脂肪部分に明らかな変化が現れた。朝、横を向いて鏡を見ると明らかに薄くなっているし、体重も少し落ちた。食べる量は、糖質は減らしているがほとんど変わっていない。運動も、本書に掲載されていた本当に軽いものが中心で、息が切れるような激しい運動は一切しなかった。

 さらに嬉しいことに、肌の調子も心なしか良くなったように思う。もちろん、体に悪い食べ物は避けるなど最低限のことは配慮しての結果だが、それでも短期間で結果を出せたのは嬉しいし自信に繋がる。もう少し筋トレを増やしてもいいかな、なんて気になってきた。

 これまで様々なダイエットにチャレンジして見事に続かなかった人、忙しくてダイエットに時間を割けない人にこそ、本書のこの「日常を少し変えるだけ」という手法をオススメしたい。「効果アリ!」と希望を見いだせれば、飽き性でも少しは続けてやろうという気になるものだ。まずは1週間だけ。そう思ってチャレンジしてみては?

文=月乃雫

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