累計110万部突破『ペリリュー』のスピンオフ作品! 入来周作、泉康市etc…彼らの知られざる物語に「3回泣いた」「大号泣」と反響続々
公開日:2023/8/15
2021年4月、およそ5年間の歴史に幕を下ろした『ペリリュー -楽園のゲルニカ-』。そのスピンオフにあたる『ペリリュー -外伝-』の最新2巻が、2023年7月28日(金)に発売された。早くも多くの読者の心を揺さぶっているようで、SNS上には「最新刊で3回泣いた」「次世代にも絶対に読んでほしい」といった反響が相次いでいる。
物語の舞台である「ペリリュー」とはパラオ諸島(現:パラオ共和国)に位置する、南北約9km、東西約3kmの小さな島。かつて日米合わせておよそ5万人の兵士が殺し合った狂乱の戦地でもあり、そんな「ペリリューの戦い」の史実をもとに描かれたフィクション漫画が『ペリリュー -楽園のゲルニカ-』であった。
物語に登場するのは、3頭身の親しみやすいキャラクターたち。かわいらしい筆致で物語が進んでいく一方で、戦争の悲惨さや傷ついた死体をリアルに取り上げるアンバランスさが見る者の心を掴んで離さないようだ。
重い読後感が残る作品でありながら累計発行部数は100万部をゆうに超えており、「第25回手塚治虫文化賞」ではマンガ大賞にノミネート、「第46回日本漫画家協会賞」では優秀賞に輝いている。
完結からおよそ3カ月後には、本編で拾いきれなかったエピソードをさまざまな角度から描いたスピンオフ漫画『ペリリュー -外伝-』が連載スタート。初回では田丸たち一等兵のなかで唯一上等兵に選ばれた心優しき青年、吉敷佳助が主人公を飾っていた。
そして今回発売された最新2巻には、「入来周作の戦い」「戦場からの便り」「泉康市の願い」「おぼえてること」「お父さんへ。」といった全5つのストーリーが収録されている。元商社マンで英語が堪能な入来周作や、島田少尉を支え続けた一等兵・泉康市など、今作もおなじみのキャラクターにスポットが当てられたエピソードが目白押し。外伝を読んでから改めて本編を読むと、登場人物たちの見え方が大きく変わるかもしれない。
現にSNS上では「敵味方関係なく、兵士一人一人に人生があったのだと思い知らされる」「号泣する準備はできていたのですが、最後のページでもうダメでした」「泉くん視点の話で耐えきれなくて大号泣…」「内容が内容だけにあんまり読み返す漫画ではないんだけど、読んだことを後悔しないし、むしろ読んでよかったと思う」といったさまざまな感想が。
また巻末の作品解説を務めた人気作家・角田光代は、2巻の帯コメントも担当しており、そこで「この作品は、今を生きる人たちと、『ついこのあいだ』の戦争を、地続きにしてくれるものだ」と称賛を寄せていた。
『ペリリュー外伝』2巻
著者献本とどきました!
題字の青緑がきれい巻末の作品解説、2巻は作家の角田光代さんが書いてくれました。
作者としては涙なくして読めない、嬉しい言葉を頂きました。
ありがとうございます☺️発売は7月28日、よろしくお願いします pic.twitter.com/M2wpYMGak6
— 武田一義 (@144takeda) July 22, 2023
日本は今年で戦後78年を迎える。実体験として戦争を語れる人物が減ってきた今だからこそ、戦争の悲惨さや悲しみを『ペリリュー』の本編と外伝から学んでみてはいかがだろうか。
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