くらはしれいの初となる自作絵本『こねこのトト』が発売! 童話作家・角野栄子も「その猫はチャーミングにきまってる」と太鼓判

文芸・カルチャー

公開日:2023/10/19

こねこのトト
こねこのトト』(くらはしれい/白泉社)

 まるで海外絵本のようなレトロで躍動感あるタッチが人気を博しているイラストレーター・くらはしれい。2023年10月19日(木)に初となる自作絵本『こねこのトト』が発売されることになった。

 くらはしといえば、これまでに『王さまのお菓子』(文:石井睦美)や『レミーさんのひきだし』(作:斉藤倫、うきまる)などの絵本で作画を手がけてきた人物。ほかにも書籍の挿絵やお菓子のパッケージイラストを手掛けるなど幅広く活躍しており、アンニュイな雰囲気を醸し出す筆致やレトロ感のある色づかいが注目を集めてきた。

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 さらに2023年5月からは約1カ月にわたって、くらはしれい作品展「甘い時間」を開催。“12カ月の女の子とお菓子”をテーマに描かれた12種の新作作品などが展示され、来場者からは「どれもため息が出るくらいかわいい」「幸せ空間すぎる」「日常の雰囲気を漂わせながら、おとぎ話のような世界観が素敵」「先生のかわいらしい世界観に癒された」などと絶賛の声が溢れていた。

 そんなくらはしにとって初めての自作絵本となる『こねこのトト』は、一つひとつが絵画のように印象的なイラストで構成されている。モチーフとなっているのは、くらはしの家族である黒猫・トトをはじめとした6匹の猫。ボス猫のボボ、蝶ネクタイをつけたロロ、長い耳のダダ、三毛猫のナナ、甘えん坊のネネ、そして1番小さな黒猫のトトとともに、女の子が過ごす1日を描いている。

こねこのトト
(C)くらはしれい/白泉社

 ご飯や遊びやお昼寝、かくれんぼなど、1人と6匹にはやることがいっぱい。絵本の中には“ねこあるある”も登場するため、ねこ好きにも楽しんでもらえる絵本に仕上がっているようだ。

こねこのトト
(C)くらはしれい/白泉社

こねこのトト
(C)くらはしれい/白泉社

 ちなみに、同絵本の帯コメントを担当したのは『魔女の宅急便』や『ケンケンとびのけんちゃん』を手がけた童話作家・角野栄子。「おちびで、いたずら、その猫(こ)はチャーミングにきまってる」と、思わず手に取りたくなるようなコメントが寄せられている。

 大人になると忘れかけてしまう、優しくてかけがえのない日常を丁寧に描いた『こねこのトト』。子どもはもちろん、猫好きにとっても宝物のような一冊となるだろう。気になる人はぜひ手に取ってみてほしい。

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