「階段を使う」だけでもEDには効果的!? 原因や仕組み、普段の生活の心掛けまで専門医がアドバイス!

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公開日:2023/12/22

EDかな?と思ったら読む本 専門医が教える傾向と対策
EDかな?と思ったら読む本 専門医が教える傾向と対策』(窪田徹矢/自由国民社)

 男らしくありたくとも、特に加齢による衰えには抗えないのか……。顕著に表れるのは“夜の営み”で、どれほど意気込んでも体がついてこないと絶望する。中高年者を中心にEDの症状に悩む人は多く、男性の4人に1人との調査結果もあるとは驚きだ。

 泌尿器科専門医で「くぼたクリニック松戸五香」の院長・窪田徹矢氏による『EDかな?と思ったら読む本 専門医が教える傾向と対策』(自由国民社)は、そんな悩める男性たちに寄り添う一冊だ。今もし性生活の自信を失っているのならば本書を手にしてほしい。

病気が原因で「ED」になってしまう場合も

 性欲があっても、いざというとき“元気”にならない。自分への自信を失い、パートナーへの罪悪感にもさいなまれるのは、想像にたやすい。

 そもそもなぜEDになってしまうのか。本書によると、原因は種類によって別れる。

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 例えば、「心因性のED」は、過度なストレスや不安、緊張によるものだ。結婚後、パートナーとの“子作り”のためにと気負うほど、ここぞというときに元気になれない状況もこれにあてはまる。ただ、肉体としては問題なく「血管を拡張すれば少しの刺激」だけで元気になれるため、再び自信を取り戻せる余地はあるとか。

 一方で男性ホルモンの低下による「器質性のED」は、病気が関係する場合もある。窪田氏によると、重度の糖尿病を抱えた人がEDの治療薬を求めてくる場合もあり、先述の心因性のEDと合わさって悩む人もいるという。

「階段を使う」だけでも改善に役立つ

 生活習慣の見直しはED克服の第一歩と窪田氏は解説する。「下半身が7割、上半身が3割」を意識しての「筋トレ」も効果的という。

 筋トレといっても、激しいものは必要なく「1日10回3セット程度のスクワット」でもよいとか。どうしても時間を作れないならば「出勤時にエレベーターを使わず階段を使う」「階段を昇るときに一段飛ばしをする」など、ほんのわずかに意識を変えるだけでも改善に繋がるそうだ。

ED

 また、日々欠かせない食事では注意点もある。窪田氏によると過度な飲酒は男性力を下げる要因になるらしい。ただ、ほどよく飲めばリラックス効果を得られ、興奮作用による男性力アップが期待できるため、ほろ酔い程度を目安に飲むのがよいとか。本書では「1日にビール1本」「350ミリリットル缶なら2本」と、具体的な分量を提示している。

 悩んでいる人は多いものの、恥ずかしさが先だってクリニックに足を運ぶことをためらってしまうのがEDのお悩み。

 本書には他にも、ED度のチェックリスト、具体的な治療薬や治療法、ちまたに溢れる間違った思い込み、性器に関するお悩みなど、なかなか人に相談できず一人で抱え込みがちな切実な問題について、専門医によって詳しく、わかりやすく解説されている。

“夜の営み”は、パートナーとの想いをたしかめ合う大切な機会の一つだ。EDで落ち込んでいてはもったいない。本書で今一度、自信を取り戻すための糸口を見つけてみてはいかがだろうか。

文=カネコシュウヘイ

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