マウント性悪女「あざと姫」のざまあ展開が気持ちいい!『みんな私のこと「かわいい」って言ってくれるけど本命にはしてくれないね?』

マンガ

PR更新日:2023/12/19

みんな私のこと「かわいい」って言ってくれるけど本命にはしてくれないね?
みんな私のこと「かわいい」って言ってくれるけど本命にはしてくれないね?』(むぎ/DPNブックス)

 見た目のかわいさ=個性を武器にするのは、悪いことではない。しかし、そこにマウントが入ってしまうと最悪だ。どのような場合でも、人を見下す態度をやめない人は決して幸せにはなれないのだ。

みんな私のこと「かわいい」って言ってくれるけど本命にはしてくれないね?』(むぎ/DPNブックス)では、そんなマウント性悪女の幸せになれない日々が描かれている。マウント女子が不幸になっていく姿を見てスカッとする、いわゆる「ざまあ」展開が見たい人に特におすすめの作品だ。


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 性悪女の「白雪愛莉」は見た目のかわいさとその苗字にちなみ、会社の男性陣からは「白雪姫」と呼ばれ姫扱いされている。しかし、その性格の悪さから、女性陣からは「あざと姫」と皮肉を込めた名前で呼ばれていた。

みんな私のこと「かわいい」って言ってくれるけど本命にはしてくれないね?

 あざと姫はマウントが大好き。相手に少しでも自分より劣っている部分があれば、全力で見下すことを生きがいにしている。ステータスだけで人を判断し、周りにマウントを取れるスペックの高い男とつき合うことにしか興味がない。

 しかし、どんなにかわいい皮を被っても、性格の悪さは隠せず、致命的な失言をしてしまう。せっかく出会えたハイスペ男性から相手にされなくなってしまい――。あざと姫が送るそんな日々は、まさに「ざまあ」展開そのもの。

みんな私のこと「かわいい」って言ってくれるけど本命にはしてくれないね?

 しかし、あざと姫はタダでは転ばない。目当ての男に相手にされなくても直ぐに切り替え、駒になる男性を利用してマウントを取る。つまり、タフな超自己中女なのだ。読者に対して尽きることない「ざまあ」を提供し続けてくれるので、半永久的にスカッとできることが本作の魅力といえる。

 あざと姫は真剣に気持ちを向けてくれていた会社の同僚男性・吉田からの告白を気持ち悪がり、心の中でこき下ろしながら告白を拒否する。そうしてフラれた吉田は、傷心の自分を健気に支えてくれた同僚女性・堀内を「本命」に選ぶ。「ブス」と見下していた女性とパシリとして駒扱いしていた男性が、自分より幸せな様子を見るのは一体どんな気持ちだろうか。その後、ステータスのためにつき合っていた社内で人気の男性・長谷川と本命彼女との結婚式の招待状が届き、遊ばれていただけだと判明する。自分が男性をキープしていたように、男性からも割り切った相手として遊ばれていただけだと気づく展開には心からスカッとさせられるはずだ。

みんな私のこと「かわいい」って言ってくれるけど本命にはしてくれないね?

みんな私のこと「かわいい」って言ってくれるけど本命にはしてくれないね?

 手持ちの男が減ってもへこたれないあざと姫は、本社から出向してきたハイスペ男性・大槻に目をつける。女性社員から人気のある男とつき合うことで、羨ましがられたいあざと姫だったが、一方大槻は既婚者にもかかわらず社内の女性に手を出す不倫クソ野郎だった。あざと姫はついに不倫女までなり下がり、幸せになれない人生へ片道切符で突き進んでいく。

みんな私のこと「かわいい」って言ってくれるけど本命にはしてくれないね?

みんな私のこと「かわいい」って言ってくれるけど本命にはしてくれないね?

 大槻が既婚者とわかった後でもつき合い続けるあざと姫にはやがて大きな悲劇が待っている。ステータスだけで人を判断し、周りを見下し続ける女性には幸せな未来は掴めない。あざと姫が不幸に落ちていく展開にスカッとするだけでなく「こうなってはいけない」という反面教師のような教科書にもなる作品だ。

 日ごろのストレスが溜まっている人は、マウント性悪女が不幸になる展開にスカッとして、ストレス発散してもらいたい。

文=ネゴト/押入れの人

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