10分でぐっすり魔法の寝かしつけ絵本「おやすみ、ロジャー」シリーズ第3弾『おやすみ、ケニー』はやっぱり効果抜群!【実際に子どもに読み聞かせてみた】

文芸・カルチャー

PR公開日:2023/12/10

おやすみ、ケニー 魔法のぐっすり絵本
おやすみ、ケニー 魔法のぐっすり絵本』(カール=ヨハン・エリーン:著、三橋美穂:翻訳/飛鳥新社)

 子育ての悩みのひとつとして挙げられるのが、寝かしつけだと思います。我が家にもふたりの子どもがいますが、まあ寝ない! いつも寝かしつけに1時間くらいかかっています。つまり1年で365時間。この時間があれば仕事も家事も、趣味のドラマだって観られるのに……。はしゃぎまわるふたりをつい強い口調で叱ってしまい、子どもの寝顔を見ながら反省したことも一度や二度ではありません。そこで試してみたのが『おやすみ、ケニー 魔法のぐっすり絵本』(カール=ヨハン・エリーン:著、三橋美穂:翻訳/飛鳥新社)。結論から言うと効果は確かにあったので、ぜひ紹介させてください。

 本書は「たった10分で寝かしつけ!」というキャッチコピーで話題になった『おやすみ、ロジャー』から始まる「魔法のぐっすり絵本」シリーズの第3弾。シリーズ累計135万部というベストセラーシリーズです。

 筆者は本シリーズ初体験。初日は反省点も多かったので、参考にしていただければ幸いです。

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 1日目。「これはよく眠れる本だよ」なんて言うと、先入観でかえって寝なくなるかも? と、何も言わずに読んでみることに。ページをめくると、読み方の手引きがあるではありませんか。

おやすみ、ケニー 魔法のぐっすり絵本

「一度自分で読んでから読むといい」とありますが、もう子どもの前で本を開いてしまったのでこのままいくしかない…! ひとまず読んでみたもののふたりとも眠らず。読んだ後はすぐに寝たので、普段より20分くらい早く寝ました。効果があった、のかな……?

 翌朝感想を聞いてみると、長男小1は「眠かったけど、頑張って最後まで聞いた」とのこと。本の説明を最初にした方がよかったかも! そして「スマホの明かりが気になった」とも。普段は暗い中で添い寝しているのですが、昨日は文字を読むためにふたりの足元近くに座って、スマホのライトをつけていました。さらに次男4歳からは「もう読まなくていい」の一言。これは普段、次男は私の首に手を回して寝ているので(これが寝かしつけ一番の辛さ……)、それができないのが嫌だったようです。手引きにも「お子さんによっては、慣れるまでに何回か読み聞かせてあげる必要があるかもしれません」とあったので、再度試してみることに。

 2日目は「眠くなったら途中で寝ていいんだよ」と伝えつつ、明かりを弱めにして自分も寝そべりながら読んでみます。すると後半で長男が寝ました! 次男は最後まで寝ませんでしたが、またしても読み終わったらすぐ眠りの世界へ。昨日よりもさらに早く寝かしつけが終了しました。

 味を占めた私は3日目に突入。まだ寝たくない、遊びたいと嫌がる次男をなだめすかして読んでみたところ、なんと次男の方が長男より先に寝ている……! 全体の3分の1程度を読んだ時点でふたりとも眠ったので、本当に驚きです。

 その後も特に長男が本書を気に入り、寝る時間になると「ケニー読んで!」と言い出すように。それがきっかけで次男も寝室に来るようになり、本当に助かっています。

 今回の経験から私が伝えたいのは、まずちゃんと下読みをすること! そして読み方や明るさ、本自体を子どもに見せるかどうかなど工夫の仕方はいろいろあるので、もし一度目で子どもが寝なくてもあきらめず、本人にとって良いパターンを試行錯誤してみてほしいです。

 ちなみにシリーズ3作目となる本書の主人公は車。これがほか2冊との一番大きな違いです。主人公が「子どもが好きなもの・共感できるもの」であることは物語への入り込みやすさに繋がるそうなので、車が好きなお子さんには前作以上の効果が期待できそうです。

おやすみ、ケニー 魔法のぐっすり絵本

 主人公である小さな赤いトラクターのケニーは、眠るのが苦手。そんなケニーと一緒に眠りに落ちるのが上手な友達の話を聞く旅に出る、というのが本書のおおまかな筋書きです。

 本書には度々【なまえ】というのが出てきますが、ここに子どもの名前を入れて読むことで、一緒に旅をしている気分がより味わえる仕組みになっています。

おやすみ、ケニー 魔法のぐっすり絵本

おやすみ、ケニー 魔法のぐっすり絵本

 また過去作の主人公であるロジャーやエレンも登場するのも、これまでのシリーズに親しんできたお子さんには嬉しいポイントとなるでしょう。

 3日目は読み方がかなり上達したためか、私も途中でかなり眠くなってしまい、読み終わった後は自分も夢の世界へ……。子どもが寝てから自分時間を楽しもうと思っている方は、自分も寝ないようにご注意を!

文=原智香

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