妹に婚約者を奪われ、家族からも見放された… そんな私を救ったのは冴えない後輩!? 嘘からはじまる切ない四角関係の行方は…

マンガ

PR公開日:2024/1/25

妹に婚約者を略奪されたので、公爵家の後輩と偽装婚約したら何故か溺愛されています。
妹に婚約者を略奪されたので、公爵家の後輩と偽装婚約したら何故か溺愛されています。』(芦の木あい・森田りょう/DPNブックス)

 自分を敵対視する妹に婚約者を奪われたけれど、可愛がっていた後輩男子と急接近! しかも彼は公爵家の出身で…!?

 そんな「令嬢ロマンス」の醍醐味ともいえるギャフン&溺愛ラブストーリーを楽しめるのが、『妹に婚約者を略奪されたので、公爵家の後輩と偽装婚約したら何故か溺愛されています。』(芦の木あい・森田りょう/DPNブックス)です。

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 王道のストーリー展開もさることながら、傷心の主人公に手を差し伸べる後輩男子の策士っぷりと切ない四角関係にハラハラドキドキさせられてしまいました。

 幼馴染・ニコライとの婚約発表を間近に控えていた主人公のアナスタシア。しかし彼女の妹・ローラとニコライの親密な関係が周囲に認知されたことで、正式な婚約者の座をローラに奪われてしまいます。

 青天の霹靂ともいえる事態に呆然とするアナスタシアでしたが、これらはすべてアナスタシアへ対抗心を燃やすローラの策略だったのです…。

妹に婚約者を略奪されたので、公爵家の後輩と偽装婚約したら何故か溺愛されています。

 優秀で誰からも好かれる姉への嫉妬心をこじらせまくっているローラ。青ざめるアナスタシアを前にしたローラのわる~い顔に、読者のイライラは募るばかり。

 そんなアナスタシアの窮地に登場するのが、彼女の後輩・ルイスです。ルイスはアナスタシアの置かれた状況を察すると、ローラとニコライを見返すという名目で「偽装婚約」を提案します。

妹に婚約者を略奪されたので、公爵家の後輩と偽装婚約したら何故か溺愛されています。

 普段のルイスは誰にも干渉せずに図書室でマイペースに過ごす、いわゆるサブカル系っぽい男の子。人畜無害で他人に興味のなさそうな風でありながら、実のところはアナスタシアへがっつり片思い中…というからキュンとしてしまいます。

 普段は伸ばしっぱなしの前髪も、アナスタシアとのパーティーではしっかりセットしてアピールするところがかわいい!

 ルイスの行動の端々から、このチャンスを逃すまいとする気合が溢れだしています。片思い後輩男子の猛攻ターン、実にアツいです。

妹に婚約者を略奪されたので、公爵家の後輩と偽装婚約したら何故か溺愛されています。

 アナスタシアへ恋の猛攻を仕掛けるルイス、そんなルイスに特別な感情を抱き始めるアナスタシア。そこにローラとニコライを巻き込んだ四角関係は、トレンディドラマさながらの盛り上がりを見せていきます。

 姉へ恥をかかせるために手段を選ばないローラは、ニコライと婚約中の身であるにもかかわらずルイスへ急接近。そしてニコライは、大切な幼馴染でもある姉妹それぞれに伝えたい思いがあるようで…。

 この四角関係のキーマンは、なんといってもニコライでしょう。ローラの策にまんまとハマり、アナスタシアとの婚約破棄にもだんまりだったニコライ。ただの優男キャラなのか?と思いきや、しっかりと芯の通った考えの持ち主でした。そんな彼の本音が、四人の関係を決定づけていきます。

妹に婚約者を略奪されたので、公爵家の後輩と偽装婚約したら何故か溺愛されています。

 ローラの身勝手さには終始イラっとさせられるものの、「誰も私のことを好きでいてはくれないのね」というセリフには、ちょっとだけ同情してしまうかも。

 主人公カップルと同じくらいに、色々とこじらせたローラ・ニコライ組の動向も気になるところ。2組の恋の行方から目が離せません!

文=ネゴト / あまみん

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