中学校レベルの英語で十分! 発音は日本語訛りでOK! イケメン英会話講師が解説する英語を話すコツ

生活

2017/12/4

『難しいことはわかりませんが、英語が話せる方法を教えてください!』(スティーブ・ソレイシィ、大橋弘祐/文響社)

 英語に対して苦手意識を持っている人は少なくないだろう。読み書きはある程度できても、会話するとなると尻込みしてしまう人もよく見かける。筆者は、英語関係の仕事もしているのだが、帰国子女ではなく、日本の中学・高校(+少し大学)で英語を学び、その後、海外に行くなどして習得した。その間に、日本で習った英語と自然な英語の違いに苦しみながら、様々な気づきもあったのだが…そのすべてが一冊に凝縮された書籍を見つけてしまった。

『難しいことはわかりませんが、英語が話せる方法を教えてください!』(スティーブ・ソレイシィ、大橋弘祐/文響社)だ。

 著者のひとりであるスティーブ・ソレイシィ氏は、旧文部省のプログラムで岐阜県の小中学校に英語教師として赴任し、その後25年以上、企業の役員やスポーツ選手などに英語を教え、テレビやラジオ番組の講師を経験するなど、英語教育に取り組んできた。そんなソレイシィ氏が、英語に苦手意識のある大橋弘祐氏に英語を話すコツを教えていく。

■シンプルな表現とジェスチャーで会話は成立する!

 学校の英語の授業では、関係代名詞や仮定法など、複雑な構文も勉強する。テストのために必死に覚えるわけだが、ソレイシィ氏によれば、中学校で習う英語の一部を使いこなせれば、英語は話せるとのこと。様々な場面に使える表現を習得し、それにジェスチャーを加えれば、会話はそれなりに成立する。

■ネイティブのように発音する必要なし!

 発音も、会話を躊躇してしまう理由のひとつではないだろうか。本書によれば、英語を話す人の約8割はノンネイティブスピーカー(英語が母国語ではない人)なので、ネイティブのような発音は必要なし。確かに、ヨーロッパでもアジアでも、英語を話す人は多いが、母国語の訛りがあることが多い。日本人が日本語訛りの英語を話すことも問題ないのだ。ちなみに、筆者の知人(英語のネイティブスピーカー)によれば、日本人のいわゆるカタカナ英語は比較的聞き取りやすいそうなので、堂々と大きな声で話してみてほしい。

 ここで、様々な場面で使える表現をご紹介しよう。

■お願いする時に使える「May I have~?」

 何かをお願いしたい時、真っ先に思い浮かぶのは「単語+please」だろうか。これでも通じるのだが、ソレイシィ氏によれば、少し幼稚で失礼に聞こえてしまうことがあるそう。そこで覚えておきたいのが「May I have」。「May I have a ticket?(チケットをお願いできますか?)」「May I have a menu? (メニューをお願いできますか?)」など、「May I have +[欲しいもの]」とすれば、様々な場面で使える。欲しいものを指さして「May I have?」と言えば、相手も理解してくれる。他にも「May I have the spelling?(スペルをお願いできますか?)」「May I have Mr. Tanaka?(田中さんをお願いします)」など、かなり使える表現だ。

■「枕言葉」で英語が通じやすくなる!

 上記のような表現でコミュニケーションは可能だが、枕言葉をつけると、さらに伝わりやすくなる。例えば、お願いをしたい時なら「Excuse me.
(すみません)」と声をかけ、「I have a favor to ask.(お願いがあります)」と前置きをしたうえで、「May I have…」と具体的なお願いをする。こうすることで、こちらが頼みごとをしようとしていることが相手に伝わり、英語が通じやすくなるというわけだ。

 複雑な構文を一生懸命勉強した人ほど難しく考え、英語を話すのに躊躇してしまいがち。しかし、日本語でもそうだが、日常のコミュニケーションは簡単な表現で十分。本書では、英語をシンプルに考えるコツや、様々な場面に応用できる表現など、すぐに覚えて使える内容が豊富に盛り込まれている。ソレイシィ氏のアドバイスに沿って勉強すれば、英語で話すのが楽しくなりそうだ。

文=松澤友子