陰毛にボンド、結婚式前夜に下剤…実録・行き場を失ったオンナの復讐劇

暮らし

2018/6/17

『復讐手帖 愛が狂気に変わるとき』(亀山早苗/扶桑社)

 みなさんは恋人や結婚相手に裏切られて「復讐したい」と思ったことはあるだろうか?「見返す」ならまだしも、「復讐」と聞くとおどろおどろしいものだ。しかし実際に「復讐しちゃった」人たちのエピソードを収録した1冊がある。『復讐手帖 愛が狂気に変わるとき』(亀山早苗/扶桑社)だ。

 その内容も過激である。浮気疑惑の彼の就寝中に陰毛をボンドで固めてみたり、陰茎をマジックで赤く塗ってみたり、浮気相手の結婚式前夜に下剤を仕込んでみたり…と、聞いていられないほどおそろしい復讐の連続だ。

■夫の「ちょっとムラムラっと…」から、三角関係で復讐の応酬へ――

 ミエコさん(45歳)も夫の不倫に復讐したひとり。夫は同じ職場の女性と不倫していた。ミエコさんもかつて同じ職場にいたため、相手女性とは顔見知りである。夫がスマホで彼女とやりとりしていた内容は「エロくてエグいもの」。怒り心頭のミエコさんは「この女は浮気しています」という写真入りのチラシを作って相手の近所に配ったり、無言電話をかけたりした。

 不倫発覚から約半年、心身をすり減らしたミエコさんが入院すると、不倫相手の女性がわざわざやって来た。そこでなんとミエコさんは「夫と彼女がセックスしている写真」を受け取る。不倫相手も、ミエコさんから受けた嫌がらせへの「復讐」をしたのだった。そのせいで入院期間が延びてしまったミエコさんのその後の行動とは――。

 このように女同士の戦いエピソードもあれば、もちろん女性から男性への直接対決もある。チアキさん(39歳)の夫は、遅くなっても外泊しないタイプだった。しかしある日珍しく夫は帰宅しなかった。曰く、「酔って帰れなくてそのまま出社した」。

 しかしよくよく聞くと「後輩女性が酔って気持ち悪いと言ったのでホテルへ行った。でも何もしてない。介抱しただけ」との弁明。もちろんそれも嘘で、彼女とセックスしていたことを後に白状。そこでチアキさんが決行したのは「無視」作戦だ。食事も洗濯も自分と子どもの分だけで、完全に家庭内別居。そんな日々で、ついに夫が音を上げた――。…これらのエピソードの続きは本書で確かめてほしい。

「復讐」にはさまざまな形がある。冒頭の「陰毛ボンド事件」のような肉体的なものから、気づかない程度の嫌がらせ、持ち物の破壊、浮気のし返し、周囲への告げ口、慰謝料の請求、浮気相手への攻撃などがある。その気になればパートナーや浮気相手の社会的地位を奪うことだってできる。

 さまざまな人の復讐劇を本書にまとめた著者は、「この本を読んで、復讐したかったけどできなかった人が少しでもすっきりしてくれればありがたい」と語る。また、「多くの人たちの話を聞いて、この人にはそういうプロセスが必要だったのだなと納得させられることが多々あった」という。本書には47個もの復讐エピソードが収録。その中にはあなたの状況に似たものがあるかもしれない。誰かに復讐したいと思っている人もそうでない人も、「悪」への仕返しにスカッとなれる1冊である。

文=ジョセート