<きれいにやせたい人必見!>“ささみパワー”でやせ体質を手に入れる「魔法の漬け込み」【作ってみた】

食・料理

公開日:2018/7/28

『やせ習慣が身につく ラクうま鶏ささみ料理』(河村玲子/辰巳出版)

 少し前に流行った「糖質カットダイエット」に手を出したものの、やっぱり好きなものを我慢すると、逆にストレスが溜まって、結局ダイエット失敗…という経験をした人も多いのではないでしょうか。それなら、しっかり食べつつきれいにやせられる“ささみ”に頼ってみませんか?

『やせ習慣が身につく ラクうま鶏ささみ料理』(河村玲子/辰巳出版)では、低脂肪・高たんぱくで、代謝アップや美しい筋肉づくりをサポートしてくれる“ささみ”を使ったレシピが満載。しかも、ささみはパサつくイメージがありますが、本書が紹介する「魔法の漬け込みテク」で、そのイメージを見事に覆してくれます。

 また、ささみを食べつつ、体を動かす習慣があれば、やせ体質を身に付けられるということで、レシピ以外に、美ボディをつくる簡単エクササイズも紹介されていて、まさに「きれいにやせたい人のための究極の1冊」になっています。

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 ここでは、魔法の漬け込みテクを使った3品を実際に作ってみました。

1、ヨーグルト漬けささみで作った「タンドリーチキン風」(P.6)

 筋を取り、フォークで穴をあけたささみに、無糖ヨーグルトをまぶし、全体によくもみ込む。これをラップで包み、冷蔵庫で12時間寝かせる。その後、ビニール袋に、このささみと、にんにく、しょうゆ、みりん、カレー粉、塩・こしょうを入れ、1時間ほど漬け込む。これを、サラダ油を熱したフライパンでこんがり両面焼き、最後に残った調味液を流し入れ、ささみにからませれば完成。

 1品目は、ヨーグルトに漬け込んだささみを使ったレシピです。ヨーグルトには、ささみの繊維をほぐし、加熱したときに身が縮まって、肉の水分が外に出るのを防ぎ、パサつきを抑えてくれる効果があります。また、肉の臭みを抑えて、味を引き立ててくれる効果もあるので、今回のようなカレー風味をしっかりつけたい料理にはぴったりです。

 実際食べてみると、スパイシーで香ばしさもありつつ、どこかマイルドさも残っていて、小さな子どもでもおいしく食べられました。また、ささみとは思えないほど、柔らかジューシーで、いきなりささみの概念が覆される一品です。

2、マヨネーズ漬けささみで作った「チーズタッカルビ」(P.35)

 筋を取り、フォークで穴をあけたささみに、マヨネーズをまぶし、全体によくもみ込む。これをラップで包み、冷蔵庫で12時間寝かせる。その後、マヨネーズを拭き取り、コチュジャン、しょうゆ、ケチャップ、酒、みりん、おろししょうが、おろしにんにくを混ぜ合わせたたれに10分ほど漬け込む。ごま油を熱したフライパンにささみを並べ、その上にキャベツ、しめじをのせ、ふたをして3分ほど火を通したら、ふたを外して残ったたれを入れて、混ざるまで炒める。続いて、塩・こしょうで味を調えたら、ピザ用チーズをのせてふたをし、チーズが溶ければ完成。

 2品目は、ここ最近人気がある「チーズタッカルビ」をマヨネーズ漬けしたささみで作ったレシピです。通常はもも肉で作るので、ささみだとジューシー感が物足りないのではと思っていましたが、ささみをマヨネーズ漬けすることで、ささみの表面が油分でコーティングされ、加熱しても水分が外に押し出されないので、しっとりジューシーでした。甘辛いたれと濃厚チーズがささみや野菜にしっかりからみ、ひと口食べると、もう箸が止まりません。子どもから大人まで、みんな大好きな味で、人気があるのも納得です。

3、ブライン液漬けほぐしささみで作った「キムチナムル」(P.83)

 筋を取ってフォークで穴をあけたささみを、水、砂糖、塩を混ぜ合わせたブライン液と一緒にビニール袋に入れ、ひと晩漬け込む。このささみを耐熱皿に並べてラップをし、600Wの電子レンジで2分加熱し、ほぐす。これと、きゅうり、白菜キムチをボウルに入れて軽く混ぜる。さらに、ごま油、ごまを入れて混ぜ合わせ、最後に卵黄をのせれば完成。

 3品目は、ブライン液に漬けたささみを使ったレシピです。ブライン液とは、いつでも家にある水、砂糖、塩を混ぜ合わせたもので、肉をぎゅっと引き締めて、水分やうまみが逃げるのを防ぐ効果があり、塩をしみ込んでささみの下味にもなります。これを加熱してほぐしても、パサつきは一切なく、しっとりした食感になっていました。もちろんそのまま食べてもおいしいのですが、キムチや卵黄と混ぜ合わせると、キムチの辛さを卵黄がマイルドにしてくれ、箸休めにぴったりな一皿に。白ご飯の上にのせて食べれば、あっというまに立派な丼に変身です。

 本書では、ささみレシピ以外にも、やせ体質を作るためにもう1つ重要な「運動」の部分についても触れていて、部分やせ・全身やせに効く、簡単エクササイズが写真付きで紹介されているので、食だけでなく、運動面でも実践しやすくなっています。

おいしく食べて、無理なく“やせ体質”に

 ダイエットをする際、どうしてもカロリーが気になって、過度な食事制限などに走りがちですが、そうすると本来必要な栄養素まで不足し、結果的に筋肉が落ち、肌つやが悪くなり、やる気自体が減退してしまうことも。これでは、ダイエットが成功したとは言えません。やはり、ダイエットしたとしても、健康な体でなければ意味がないので、そんな時にはぜひ、“ささみパワー”に頼ってみてください。ささみ=パサついておいしくないイメージは大きな間違い。うまく料理すれば、こんなにおいしいものを食べながらダイエットできるので、まさにダイエッターの救世主です。今日からでも、ささみ&適度な運動で、リバウンドしない“やせ体質”を手に入れていきませんか?

文=JUNKO