映画『ビブリア古書堂の事件手帖』に反響の声!「本当に原作のイメージ通り」

エンタメ

2018/10/12

『ビブリア古書堂の事件手帖―栞子さんと奇妙な客人たち』(三上延/アスキーメディアワークス)

 若く美しいビブリア古書堂店主・篠川栞子が、本にまつわる様々な謎を解き明かす三上延原作の『ビブリア古書堂の事件手帖』。累計680万部を突破するこの大人気シリーズが満を持して映画化され、11月1日(木)から全国公開される。

 監督は、『幼な子われらに生まれ』(17)でモントリオール映画祭審査員特別賞を受賞した三島有紀子。栞子役に黒木華、ビブリア古書堂の店員・大輔役に野村周平というキャスティングにも期待が高まる。

 原作に登場する作品の中から、夏目漱石の「それから」と太宰治の「晩年」に焦点を当て、そこへ大輔の祖母である絹子の若き日の恋愛エピソードを挿入。現在と過去の物語が絡みあいながら展開する二重構成となっている。

 映画を観た原作読者の反応はどのようなものだったろう。

「ハラハラドキドキな展開あり、胸キュン必至な恋愛模様あり、かつ本好きをときめかせるポイントが随所にちりばめられていて、充実の時間を過ごすことができました。原作のイメージぴったりな栞子さんと大輔くん、周りの登場人物たち、鎌倉の街並み、何よりビブリア古書堂を映像で観られる感動は格別でした。(こつ)」

「原作は読んでいたものの、実写化された映像で観ると、ここまで奥行きのある物語だったのかと改めて没頭してしまいました。なんと言っても過去のエピソードが素晴らしかったです。嘉雄と絹子の恋路は密やかながら激しく、美しい。新作にもかかわらず、まるで往年の名作を鑑賞したかのような心地になりました。そんな昭和の舞台を現代へとつなぐのが、昔から変わらずある鎌倉の景色。本棚、ステンドグラス、小物に至るまで歴史を感じさせるビブリア古書堂の佇まいに、本好きとして実際に訪れたくなりました。作中で引用される文豪たちの文章も印象に強く残りました。太宰治や夏目漱石の名作までもが、この映画を通して生き生きと輝いている様でした。読書熱がやや低下気味だったのですが、本が読みたい気持ちがむくむくと湧き上がりました。また帰りは無性にカツ丼が食べたくなり、頬張りながら余韻に浸りました。(ひろ)」

「ビブリア古書堂で育まれた光と影のコントラストが本とキャストを極限まで美しく浮かび上がらせ、鎌倉独自の地域性が作品全体に降りそそぐ光となって観る者を自ずと異空間へと誘う。本が燃え、濡れて、倒れることは忍びない。しかし、その儚さゆえに本という存在に人は酔う。たかが本、されど本。本と向き合う者に魅せる夢から生まれる人の業。時空を超えて届けられた贈り物に人はやがて感謝する。(sagaway8)」

「過去パートは、昭和の文豪の名作の音読や美しい情景のシーンが多く、まるで美しい言葉で綴られた小説を読んでいるような気分になりました。登場人物のセリフも少なく、余白を感じるシーンが多かったです。現代パートは原作でおなじみですが、栞子も大輔も、その他の登場人物も、原作のキャラクターに添いつつも俳優さんの個性も感じられ、映画が始まってすぐ、自然に物語に集中することができました。映画前の舞台挨拶で監督が「古書を通して人が繋がっている、ということを描きたかった」というようなことをおっしゃっていて、そのために本棚の背を取っ払って本の隙間から人が見えるようにしたというエピソードがとても印象的でした。映画の中のビブリオ古書堂は、本当に原作のイメージ通りで心底、その空間に入りたい、と思いました。(Saki_F)※一部抜粋」

 原作の世界観を忠実に再現しつつ、原作には描かれなかった過去の物語を織り込むことで、過去と現在、本を託す者と受けとる者の想いがつながってゆく――。原作ファンも絶賛した映画『ビブリア古書堂の事件手帖』の魅力に、ぜひふれてみてほしい。

文=皆川ちか