美しい世界観に酔いしれる…! WEAVERのドラマ―河邉徹が紡ぎ出す切ない青春エンターテイメント小説『流星コーリング』が文庫化! その内容は…?

文芸・カルチャー

公開日:2022/2/11

流星コーリング
『流星コーリング』(河邉徹/ポプラ社)

 2022年2月3日(木)、「広島本大賞」を受賞した河邉徹氏の小説『流星コーリング』(ポプラ社)の文庫版が発売された。かつて大きな話題を呼んだ同作の文庫化に、ファンから歓喜の声が上がっている。

 ロックバンド「WEAVER(ウィーバー)」のドラマーとしても活躍している河邉氏。『流星コーリング』は小説家デビューを果たした彼の2作目で、同作の執筆をきっかけに一大プロジェクトが始動し、同名のアルバムも発売されている。

『流星コーリング』は、広島を舞台に繰り広げられる切ない青春エンターテイメント小説。りょうと詩織、洋介と真希、4人は広島県廿日市中央高校天文部に所属する同級生である。星への夢を語らいながら高校生活を送っていた彼らだったが、高校3年生のある日、世界初の“人工流星”が広島で流されるというニュースを耳にした。衛星を打ち上げ、そこから発射された小さな「流星の素」が大気圏に突入し、「流星」になるという。そんな話を半ば信じられずにいたりょうだったが、ついに「人工流星が流される日」が訪れる。

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 しかし、その日を境に、りょうは次の日に進めなくなるのだった。朝を迎えるたびに、なぜか「人工流星が流れた日」に戻ってしまう。その原因を解明するために洋介や真希に相談するのだが…。そして、ラストにその真実が明らかに――。

 小説×音楽で作り上げられた『流星コーリング』の世界観。発売当時、同作についてネット上では、

「同名のアルバムも読了後に購入しましたが、世界観がすべての曲に詰まっており、圧巻でした」
「人口流星と主人公の心の葛藤。とても美しく、そして、つらく悲しい思い、最後は涙が止まりませんでした。WEAVERの曲を聞きながら、読むとさらに感動です」
「音楽と合わせて読むとなお良し。とにかく良い作品ですね」
「とても読みやすく、少年少女の純粋な願い事が起こした奇跡に涙が止まりませんでした。『流星コーリング』を読み終わった後は、いつもの星空がより美しく感じます」

 など、絶賛の声が相次いでいた。

「WEAVER」の楽曲において、作詞を手掛けることも多い河邉氏。彼の紡ぎ出す青春物語は、きっと誰もがかつて経験した甘酸っぱい記憶を思い出させてくれるだろう。文庫化したこの機会に、ぜひ『流星コーリング』を手に取ってみてほしい。

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