世界には、ハトをおどかしたら罰金もしくは禁固刑になる場所がある!?/まもれる? まもれない? ルールびっくり事典

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公開日:2022/12/12

世界の国々には意味不明だったり、ありえないことを禁じたりする法律・条例がいっぱい!『まもれる? まもれない? ルールびっくり事典』(こざきゆう:文、カケヒジュン:絵/ポプラ社)では、そんな世界のびっくり法律・条例を紹介しつつ、なぜそんな法律ができたのかを時代や文化的な背景を交えながら解説します。

まもれる? まもれない? ルールびっくり事典
まもれる? まもれない? ルールびっくり事典』(こざきゆう:文、カケヒジュン:絵/ポプラ社)

ハトに豆鉄砲を食らわせるようなことをしてはならない

アメリカ、マサチューセッツ州のルール

まもれる? まもれない? ルールびっくり事典

 ハトをおどろかせちゃいけないってルールだ。わざと巣箱のハトに恐怖をあたえて巣箱から追い出したり、ハトをつかまえる網を設置して殺したりしてはいけない、って内容だよ。

「巣箱」とか「追い出す」なんてことから想像がつくかもだけど、このルールはおもに、飼っているハトが対象だ。

 というのもかつて、ハトを訓練して、脚につけた小さな筒に入れた手紙を運ばせる「伝書バト」が重要な通信手段だった時代がある。飼われているハトは大切なものだったんだ。だから、他人の持ち物であるハトを、おどろかせて逃げ出させたり、つかまえたり殺したりすることは、人のものをうばう行い、というわけだ。というわけで、ハトをおどかしたら、罰金もしくは1か月以内の禁固刑になる。

こんなルールも

アザラシをおどろかせないため、30メートル以内に近づいてはいけない。(ドイツ、ヘルゴラント島)

<第7回に続く>

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