遊郭で団体客が酔っ払って吐いてしまった状況が、奇跡の漢字一文字に!/奇妙な漢字

暮らし

公開日:2023/1/19

奇妙な漢字

?部?画(46)
訓:おおいざ
意味:遊郭での大きなもめごと

暴れる客をなだめろ

「おおいちざ(※実際には前項の冒頭の漢字)」と同じく、恋川春町の『廓ばかむら費字尽(さとのばかむらむだじづくし)』に出てくる字。「おおいざ」の「いざ」とはもめごとのこと。つまり、遊郭で大きなもめごとが起こった状況を描いている。

 客が癇癪(かんしゃく)を起こして暴れているのだろう。よほどあてがわれた遊女が好みに合わなかったのか。それを従業員の男や女が、取り囲んでなだめている。

 下のほうにぽつんと離れて描かれている「禿(かむろ)」は、遊女の見習いをしている少女のこと。客が暴れているのを、こわごわと遠くから眺めているのだろう。

<第4回に続く>

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