居眠りしている政治家も給料をもらえるの? 国会議員がもらっているお金は?/池上彰のこれからの小学生に必要な教養

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更新日:2023/8/1

フリージャーナリスト・池上彰氏による、小学生に必須の教養本『池上彰のこれからの小学生に必要な教養』(池上彰/主婦の友社)。「お金」「政治」「歴史」「SDGs」「インターネット」の5つの分野から厳選した教養を伝える。小学生が「自分ごと」としてとらえられるよう工夫するとともに、誰かに質問されたときに自分の中から引き出してアドバイスできる人=「教養がある人」を目指せる一冊。本書の中から、大人の学び直しにもおすすめの教養を、全6回で紹介します。

※本稿は、『池上彰のこれからの小学生に必要な教養』から、一部抜粋・編集しました。

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政治の教養 居眠りしている政治家も給料をもらえるの?

居眠りしない政治家を選ぶのは国民の役目

 政治家は、議会でいろいろなことを話し合います。私たちの代表が話し合う場ですから、誰でも議会を見学できるんですよ。動画配信やテレビ中継している議会もありますし、国のルールを決める国会はNHKで中継していますから、見たことがある人がいるかもしれませんね。そうやって議会の様子を見ると、ときどき居眠りしている議員がいることに気づきます。一生懸命働きすぎて、疲れてしまったんでしょうか……。

 こうした議員にも、給料は支払われます。居眠りで給料を減らされることもありません。困ったことですが、そういう議員を選んだのはほかでもない私たち国民です。だから、態度が不まじめだと思ったら、次の選挙で投票しなければいいのです。日本では、若い人があまり選挙に行きません。議員もどちらかというと、高齢の人が多いんです。若い人がどんどん選挙に行って若い議員がふえたら、疲れて寝ちゃう議員が減るかもしれませんね。

政治家に支払われる給料

政治家に支払われるお金を歳費といい、額は法律で決まっています。政治活動のための資金や、国会議員の秘書の給料なども、歳費として支払われます。

池上彰のこれからの小学生に必要な教養

国会議員がもらっているお金

基本給/1552万8000円(月129万4000円)
ボーナス/635万円
調査研究広報滞在費/1200万円(月100万円)

年間3387万8000円(2022年現在)

他に、立法事務費、交通費、秘書の給料、政党から支給されるお金などがある

<第5回に続く>

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