マンガがタダで読めるサイトのせいで、面白いマンガが世の中から消えちゃう!?/池上彰のこれからの小学生に必要な教養⑥

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公開日:2023/8/3

フリージャーナリスト・池上彰氏による、小学生に必須の教養本『池上彰のこれからの小学生に必要な教養』(池上彰/主婦の友社)。「お金」「政治」「歴史」「SDGs」「インターネット」の5つの分野から厳選した教養を伝える。小学生が「自分ごと」としてとらえられるよう工夫するとともに、誰かに質問されたときに自分の中から引き出してアドバイスできる人=「教養がある人」を目指せる一冊。本書の中から、大人の学び直しにもおすすめの教養を、全6回で紹介します。

※本稿は、『池上彰のこれからの小学生に必要な教養』から、一部抜粋・編集しました。

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ネットの教養 マンガがタダで読めるサイトを見つけた。ラッキー!!

著作者の権利は法律で定められている

「著作物」には、作者の時間とエネルギーが使われています。他人がタダで読んだり、勝手に使ったりしてはいけないのです。

池上彰のこれからの小学生に必要な教養

池上彰のこれからの小学生に必要な教養

面白いマンガが世の中から消えちゃう!?

 マンガ家の仕事は、一生懸命ストーリーを考えて、締め切りまでにがんばって原稿を仕上げることです。マンガ家は、それでお金をもらっています。ところが、がんばったのにお金が払われなかったらどうでしょう? マンガ家は暮らしていけません。ご飯が食べられず、道具も買えないから新しい作品を生み出すこともできなくなります。

 自分の考えや思いを、マンガや小説、音楽、絵などで表現したものを著作物、それを生み出した人を著作者といいます。著作者の権利(著作権)を守るのが著作権法という法律です。作者の思いを尊重し、正当なお金を支払うことも、著作権法で定められています。だから、タダで読めるサイトを利用するのは、著作権法違反という犯罪になるんです。著作者の権利を無視していると、面白いマンガも小説も世の中から消えてしまいます。お金を出して買うというのは、その人を応援するということ。みんなの応援が、新しい作品につながっているんです。

<続きは本書でお楽しみください>


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