外国人がお土産にすることも! じつは外国には少ない日本のあの硬貨/億万長者も知らない!? お金のびっくり事典②

暮らし

公開日:2024/3/14

億万長者も知らない!? お金のびっくり事典

 近年の記念硬貨には、カラフルな色がついているものも多いんだ。日本では2003(平成15)年に発行された「第5回アジア冬季競技大会」の記念コインが、初めてのカラーコインなんだ。1000円銀貨で、裏面に開催地・青森県を象徴するリンゴと大会のシンボルマークが、カラーで描かれているんだよ。

 これ以降の1000円記念銀貨は、みんなカラーコインで発行されているんだって。

 カラーコインが世界で初めてつくられたのは、1992年の南太平洋のパラオ共和国なんだ。

 海洋環境保護のために、1ドル白銅貨と5ドル銀貨が発行され、美しい珊瑚礁の海を泳ぐ熱帯魚が、カラーで描かれたんだよ。

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 明治維新のあと、1870(明治3)年から今のような硬貨がつくられるようになり、今までに日本で発行された硬貨の最高額面は10万円だ。

 1986(昭和61)年と1987(昭和62)年に発行された「天皇陛下御在位60年記念」の10万円金貨と、1990(平成2)年に発行された「天皇陛下御即位記念」の10万円金貨が最高額面の硬貨なんだ。

 金貨での記念硬貨は、1986(昭和61)年に初めて発行されて以来、10万円、5万円、1万円、5000円の記念金貨が2022(令和4)年までに24種類発行されているんだよ。

 金の価値がかなり上がっており、コレクションアイテムとしても人気なので、コインショップなどでは額面の何倍もの値段になっているそうだ。

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 1998(平成10)年の長野オリンピック冬季競技大会を記念した1万円金貨は、1997(平成9)年から1998(平成10)年に、3種類発行された。この金貨をつくるために、1万円以上のお金がかかったので、額面は1万円なのに、なんと3万8000円(第1次)で販売されたんだ(第2次・第3次は3万8737円)。

 でも、実際にこの金貨を買い物で使っても、額面どおりの1万円分の買い物しかできないんだよ。

 この金貨以降、記念硬貨の発売価格は、額面より高いものがほとんどなんだ。記念硬貨の材料になる金や銀の値段が高くなっているほか、偽造防止のための高度な技術がたくさん使われ、つくるのにとても手間をかけているからなんだって。もはや芸術品だね。

<第3回に続く>

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