正しい「和室の入り方」って知ってる? 【知らないと恥ずかしい年末年始のしきたり】連載第5回

暮らし

公開日:2019/1/3

『日本人のしきたりいろは図鑑』(トキオ・ナレッジ/宝島社)

 日本には豊かな四季があります…といわれていても、毎日そのうつろいを意識するのは難しいもの。そんな現代人にとって、季節の変化やそれに伴う行事・しきたりをもっとも身近に感じるのが、年末年始シーズンではないでしょうか?

 大掃除や初詣、なんとなく決まりごとのように毎年やっているけれど、「これ、なんで?」と感じる素朴な疑問について、イラスト付きで分かりやすく説明してくれるのが『日本人のしきたりいろは図鑑』(トキオ・ナレッジ/宝島社)。知ると奥が深い一節一節をご紹介します。

■ふすまのあけ方には「正しい順番」がある(本書78ページ)

 和室のある住宅は減少傾向にありますが、実家や帰省先にはまだまだあるよ、という人も多いのではないでしょうか。年末年始は、若い人でも畳敷きの和室に入る機会が多くなるシーズン。たとえば、婚約・結婚したばかりで初めて会う相手方の親族宅にご挨拶にうかがうとき、正しい和室の入り方やふすまのあけ方を知らないと、恥ずかしい思いをしてしまうかもしれません。ゲーム感覚で体を使って覚えておけば、その知識があとで身を助けてくれる! …と期待しておきましょう。

『日本人のしきたりいろは図鑑』(宝島社)78ページ

 本書では、この他にも冠婚葬祭や季節の行事など、知っていないとふとした折に恥ずかしい思いをしてしまいそうな、「日本のしきたり」がぎゅっと凝縮されています。「一富士・二鷹・三茄子が縁起が良い理由は?」などなど、ページをめくるだけで楽しく和のマナーを身につけられる1冊を手元に置いて、知的に充実した新しい1年を送ってみては?

文=田坂文