大事なのは健康寿命! 朝ごはんで人生に大きな差がつく/長生き朝ごはん④

健康・美容

公開日:2020/6/8

コロナ禍で疲れているアナタ、朝ごはんをおろそかにしていませんか? 朝ごはんは、1日の中で最も大切な食事です。「長生き朝ごはん」を実践すれば、体と心の不調がみるみる消え、免疫力もアップしますよ! 朝ごはんに摂りたい栄養素を網羅した7つの長生き食材とそのレシピを収録。

『長生き朝ごはん – 病気知らずの名医が食べている -』(今津嘉宏、今津美幸/ワニブックス)

平均寿命と健康寿命の間には男性9年、女性12年以上の差がある

 いくら長生きをしても、健康でなければ楽しい人生とは言えませんね。

 平成22年に厚生労働省が発表した健康寿命は、男性が70.42歳、女性が73.62歳でした。同年の日本人の平均寿命は、男性が79.55歳、女性が86.30歳なので、その差は、男性が9.13年、女性が12.68年になります。

 病気のために誰かに支えられながら生活する期間=【平均寿命】—【健康寿命】と考えると、亡くなるまで男性は9年、女性は12年以上、病気と共に過ごすということ。楽しい人生を送るためには、健康寿命を延ばす必要があるのです

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 ここで少し話が変わりますが、文部科学省が朝ごはんと学力の関係について行った調査を見てみましょう。

 平成27年度全国学力・学習状況調査で、朝ごはんを食べていた小学6年生の児童の国語の正解率と、食べていない児童の正解率を比較しました。すると前者は77.6%に対して、後者は64.4%と、成績が悪かったことがわかりました。算数の正解率でも、前者は66.9%、後者は49.1%と成績に差が出てしまいました。

 また、スポーツ省が行った平成27年度全国体力・運動能力、運動習慣等調査でも、朝ごはんを食べていた中学2年生の児童は目標達成率99%だったのに対し、食べていなかった児童は目標達成率89.4%でした。

 これらはほんの一例にすぎません。

 朝ごはんをきちんと食べるかどうかで結果に優劣の差が生まれるのは、勉強や運動だけでなく、仕事、家庭生活などすべてに当てはまるといっても過言ではありません。そしてこれは、学生にとってもサラリーマンにとっても、定年後も高齢者でも変わりありません。

 朝ごはんを食べることで、人生の1日に差をつけることができます。

 1日1日の差は小さいかもしれませんが、小さな差を積み重ねていくことで大きな差になり、健康で長生きにつながるわけです

<第5回に続く>