【第9回】なりそうな予感ビシバシだから、『サブカル・スーパースター鬱伝』を読んでみた

更新日:2013/8/8

最後はライターの唐沢俊一さん。
20年間躁状態でバリバリ仕事をこなしてきたけど、
体力の低下問題と家族問題により鬱が発症。
でも鬱って楽、ということもおっしゃっていて、
躁状態の時は仕事していないと凄く焦って、
自分に当たったりしていたらしいです。

……。
僕だ。僕がいる。
あー。そうなんだよなあ。
常に仕事をしていなきゃ不安になるんです。
あと唐沢さんの発症の一因として
ネットのアンチがあるらしいです。
嗚呼。
心当たりあるある。
唐沢さんいわく
「人叩きを楽しんでいるだけの、蝿」。
あと人間が自分自身の為だけに
頑張れるのは30代まで。
結婚して子供を作るのは
「こいつらの為に頑張る」と
新しい目標を持つためらしいです。
確かになあ。
最近、なんで僕、
こんなに命を削って仕事をしてるんだろう、
て虚無になることがあります。
ふーむ。

と、10名のインタビューの総括として
精神科医の香山リカさんと
吉田さんの対談も載っております。
サブカルの世界に生きる人は、
自分の中にある悪に
目を背けることができない繊細な人が多くて、
また、成功しても調子に乗れず
反対に居心地の悪さを抱えて
どんどん壊れていくということです。
まだ僕は成功しているとはいえませんが、
時々「前山田先生」なんて呼ばれるときがあります。
その時の居心地の悪さ、ストレスったらないです。
自分はそんな器じゃないのに、
という気持ちでいっぱいになります。

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というわけで、
『サブカル・スーパースター鬱伝』
読んでみました。
結果、40代になるとサブカル男子が鬱になるのは、
体力の衰えと、タイミングとして
私生活でいろいろな出来事が起きやすい年頃だ
ということがわかりました。

まず僕ができること:
ジムに定期的に行って運動をする。
ジムに行けるくらいに仕事量を調節する。
40代に来るだろう私生活の問題を予測しておく。
結婚もいいけど離婚の可能性もよくよく考える。
お金に困らないようにする。
のほほんとする。

かなりざっくりとした結論を書きましたが、
各インタビュイーの言葉の重みや、
経験してきた鬱の辛さは読めば読むほど
まるで自分の目の前で語られているかのような
臨場感で染み渡ってきます。
ぜひ『サブカル・スーパースター鬱伝』、
読んでみてください。

本当にオススメです。
ステマじゃないよ。