人生の後半が決まる大切な10年。40代を幸せに生きていくには…?/40代にとって大切な17のこと
公開日:2022/4/28
□いまの苦しさが、一生続くわけではない
「40代」というのは、いちばん苦しい年代ではないかと思います。
親が70代、80代を迎える年齢になって、重い病気ではなくても、一人では放っておけない、という感じになるでしょう。
もしも倒れたり、認知症や老人性アルツハイマーの兆候が現れたりすれば、介護の始まりです。
一方で、あれだけ小さかった子どもはすっかり大きくなって、進学などでお金もかかります。
自分のための時間もお金もない。そのピークが「40代」になるからです。
けれども、この苦しさは、一生続くわけではありません。
両親もどこかのタイミングで亡くなっていくし、子どもがいる人は、その子どももまた、あなたの世界からはいなくなります。
50代が近づいてくると、仕事面での自分の能力の限界が見えてきます。仕事ができる人は、責任者として忙しくなっているかもしれません。
でも、そうでない人は、新プロジェクトのメインのメンバーなどには選ばれなくなります。
雑用的な仕事は増えるかもしれませんが、これからは、仕事に追われて忙殺されることはないでしょう。
人生でいちばん忙しいのは「30代」だと思いますが、子どもの成長が見えたり、仕事でも、会社で昇進、昇格できたり、少なくとも、その見込みがあったりして、忙しくても希望があります。
40代になっても、その忙しさは変わりません。
自分の限界が見えてきたり、親や子どもとの関係も変わってきて、「苦しさ」や「虚しさ」が、そこに加わります。
「何のための人生なんだ」と絶望的な気持ちになるかもしれません。
でも、そこで思い出してほしいのが、この苦しさは一生続くわけではない、ということです。
実際に40代も後半になると、自由な時間が増えていきます。
そう考えると、苦しい今も、少しは気が楽になるかもしれません。
「なんとか乗り越えていける」という気持ちも湧いてくるのではないでしょうか。
人は、どんなにつらいことも、「いつまで」という期限があれば耐えていけるものです。
このまま、ずっと同じ状態が続くと思えば苦しいだけですが、いつかは解放されることがわかっていれば、それまではがんばれるのです。
ある人がブログで書いていたことですが、子どものお弁当をつくるのが、つらいと思っていたそうです。
そのために、毎朝5時に起きなければならなかったのですが、子どもが高校を卒業する数日前に、お弁当は今日が最後だと思ったら涙が出たというのです。
ずっとお弁当づくりはイヤだと思っていたのに、もう、それができない。
そんな日が来たことを簡単には受け入れられなかったようです。
老人ホームにいる人たちと話をしていても、「忙しい頃が懐かしい」という人がたくさんいます。
慌ただしくて、息つくひまもないときが、じつは幸せな人生の瞬間だったと思うのだそうです。
50代からは、多くの人が幸せになっていきます。
そうすると、いちばん苦しい40代で起きることは、ホロ苦く懐かしい思い出になっていくのです。
なので、いま大変な人も、もう少しがんばってみましょう。50代になれば、霧が晴れるように、苦しさが消えるのです。