片付けや掃除が面倒…。そんなときは、まず単純な作業からやってみるのがおすすめ!/万年不調から抜けだす がんばらないご自愛

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更新日:2022/7/20

万年不調から抜けだす がんばらないご自愛

 本以外の物をなるべく増やさないよう心がけているので、もともと家に物が少なく、片付けは得意なほうです。けれども仕事が忙しい時の机周りは、台風が通ったあとのように散らかっています。そういった意味で「心の状態と部屋の状態がリンクする」には、非常に思い当たる節がありました…。

 部屋が荒れている状態が続くと、「イヤだな~」とは感じつつも、その状態に慣れていく気がしています。不快感に慣れてしまうというか…。それを断ち切るためにも、やる気が…とか考えずに「まずやってみる」のがとても大事だなと理解しました。

 最近は、金曜日に仕事を終えたらいったん机の上のパソコンや資料を全部棚に戻して、机上をリセットすると決めています。スッキリきれいな状態で休み明けを迎えられると、やはりとっても気分がいいです。

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 じつは掃除とメンタルヘルスにも興味深い関連があるんです。心の余裕がなくなってくると、部屋の状態が荒れていくことが多いですよね。これは行動レベルのストレス反応としてよく見られるもので、自分の心のHP(残り体力)低下のサインになります。

 禅の世界では「一掃除、二信心」という言葉があります。信仰心を持つことよりも、掃除をすることのほうが重視されているわけです。目の前の物事に集中して打ち込む掃除は、まさに瞑想そのものであり、心を落ち着かせるのにとても大きな力を持っています。汚れたからイヤイヤ掃除するのではなく、「心を磨くための行」として日常的に取り入れていくと、すごくいい心のメンテナンスになりますよ。僕も洗い物が苦手だったのですが、「これは心を整えるための行なのだ」と思ってやると全然違った心持ちになります。それに「掃除を自発的にする企業は幸福度が高い」なんて面白い報告もあるんです。

 とはいえ、掃除をしよう! と気合いを入れてもなかなか行動に移せないものです。そういう時は、「まず4分」だけ単純な作業をやってみましょう。「作業興奮」といって、4分程度の単純作業をすることで、脳の側坐核という部分がやる気を司る「ドーパミン」を出してくれるようになり、自然とノッてきます。やる気って天から降ってくるものではなくて、実際に動き出すことで湧いてくるものなんですよね。

 床や窓の拭き掃除や掃き掃除のような反復動作は、リズミカルに行うことで脳内のセロトニンの分泌量を増やし、心を落ち着かせることができます。頭の中がごちゃごちゃしている時ほど、「行」としての掃除はオススメです。

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<第6回に続く>


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