「幸せ」を噛みしめる100分間――宮沢賢治『100分間で楽しむ名作小説 銀河鉄道の夜』作品紹介

文芸・カルチャー

公開日:2024/3/25

2024年3月19日(火)、角川文庫の新シリーズ「100分間で楽しむ名作小説」がついに発売日を迎えました!
活字を従来の本文組より大きくし、行間をゆったりとって読みやすくした本シリーズ。
第一期ラインアップとして刊行されるのは、一度は読みたい古典名作から、自信をもっておすすめしたい現代の名作小説まで、バラエティ豊かな10作品です。

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カドブンでは本シリーズの創刊を記念して、10日連続で作品紹介記事を配信します。
100分後、本を閉じたあなたにおすすめしたい「次の1冊」もあわせてご紹介。
様々な読み味の作品の中から、あなたにぴったりの「100分間」を見つけてみてくださいね。

「100分間で楽しむ名作小説」シリーズ作品紹介⑦
「幸せ」を噛みしめる100分間――宮沢賢治『銀河鉄道の夜』

カムパネルラ、僕たち一緒に行こうねえ。

病気がちな母と暮らすジョバンニは、学校帰りに活版所で働いて家計を助けている。いじわるな級友から父の不在をからかわれ、つらい思いをする彼の気持ちを、親友のカムパネルラだけはわかってくれていた。祭りの夜、あらゆる星が輝く夜空の向こう側へと、二人は銀河鉄道に乗って旅に出る――。すべてがきらきらと輝く、かけがえのない物語。

【収録作品】銀河鉄道の夜/よだかの星

詳細:https://www.kadokawa.co.jp/product/322312000265/

本を閉じたあなたにおすすめしたい「次の1冊」

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『注文の多い料理店』がおすすめ!

暖かさと懐かしさ、そして神秘に満ちたイーハトーヴからの透きとおった贈り物

二人の紳士が訪れた山奥の料理店「山猫軒」。扉を開けると、「当軒は注文の多い料理店です」の注意書きが。岩手県花巻の畑や森、その神秘のなかで育まれた九つの物語からなる童話集を、当時の挿絵付きで。

【収録作品】「どんぐりと山猫」「狼森と笊森、盗森」「注文の多い料理店」「烏の北斗七星」「水仙月の四日」「山男の四月」「かしわばやしの夜」「月夜のでんしんばしら」「鹿踊りのはじまり」

詳細:https://www.kadokawa.co.jp/product/199999104001/
てぬぐい店「かまわぬ」とのコラボカバー作品一覧:https://kadobun.jp/kadokawa-bunko/cover-k.html

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著者プロフィール

宮沢 賢治(みやざわ・けんじ)
1896年、岩手県花巻に生まれる。中学時代から詩をつくり、多くの童話を書く。1933年、37歳で花巻で死去。