「東北」ブックフェア開催 「みちのく怪談」と「仙台オヤジ編集者」のトークイベントも

更新日:2013/9/5

東北

 リブロ池袋本店で、ブックフェア「東北 可能性としてのフロンティア」が開催される。

 古代より東北は、中央への対抗、反骨、厳しい自然と向き合う風土など、“日本がそうであったかもしれない、もう一つの世界”の可能性を見せてきた。震災からの復興をどう作っていくのかという問題の中にさえ、これから日本全体が直面せざるを得ない問題が凝縮されている。

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 同フェアでは、「縄文~蝦夷~神話に見る東北」「みちのくの文化 多様な表現者を生んだ東北」「震災、東北のいま」の3部構成で、本を手がかりとしながら東北の大地に秘められた豊かな可能性を探っていく。

 その他にも、みちのく県産本コーナー、河北新報の人気連載「東北 知の鉱脈」の写真パネル展など、多彩な展示を予定している。期間は2013年7月30日(火)~9月2日(月)。

 そして、同ブックフェアの開催を記念して2つのトークイベントが行われる。

 まずは、2013年8月20日(火)に東京・西武池袋本店別館にて開催される「みちのく怪談 事始め」。

「みちのく怪談」は『遠野物語』刊行100年を記念して、仙台の出版社「荒蝦夷」が中心となってスタートしたプロジェクト。東北を舞台とした名作怪談の復刻や、「みちのく怪談コンテスト」を開催している。東日本大震災発生後は「慰霊と鎮魂」を大きなテーマに掲げ、現在も被災地発信の文芸プロジェクトとして展開している。

 今回のイベントでは、文芸評論家でアンソロジストの東雅夫氏をはじめ、このプロジェクトに取り組んできた荒蝦夷代表・土方正志氏、山形市在住の怪談作家・黒木あるじ氏、第2回みちのく怪談コンテスト大賞を受賞した須藤文音氏などが「みちのく怪談」を語る。

 もうひとつは、2013年8月31日(土)に、同じく西武池袋本店別館にて開催される「仙台オヤジ編集者、池袋で語る」。

 仙台在住の編集者を招いてのトークイベント。荒蝦夷代表の土方正志氏、プレスアートの川元茂氏、東北大学出版会の小林直之氏は「仙台オヤジ編集者3人衆」を名乗って、年間ベストテントークイベントや3社合同ブックフェアなどを展開している。今回は土方氏と川元氏が被災地の出版社としての2年余りを語る。司会はプレジデント社の石井伸介氏(仙台出身)。

●フェア概要
「東北 可能性としてのフロンティア」
日時:2013年7月30日(火)~9月2日(月) 
会場:西武池袋本店書籍館1階リブロ人文書売場カルトグラフィアコーナー
問合せ:リブロ池袋本店 03-5949-2910

●イベント概要
「みちのく怪談 事始め」
出演:東雅夫(アンソロジスト/文芸評論家/怪談専門誌『幽』編集長)
黒木あるじ(作家)
土方正志(荒蝦夷代表)
須藤文音(第2回みちのく怪談コンテスト大賞受賞)、他

日時:2013年8月20日(火) 19:00~21:00
会場:西武池袋本店別館8階池袋コミュニティ・カレッジ4番教室
チケット:1000円(税込)
チケット販売場所:西武池袋本店書籍館地下1階リブロリファレンスカウンター
お問合せ:リブロ池袋本店 03-5949-2910

●イベント概要
「仙台オヤジ編集者、池袋で語る」
出演:土方正志 (荒蝦夷代表)
川元茂 (プレスアート)
石井伸介 (プレジデント社)

日時:2013年8月31日(土) 14:00~16:00
会場:西武池袋本店別館9階池袋コミュニティ・カレッジ28番教室
チケット:1000円(税込)
チケット販売場所:西武池袋本店書籍館地下1階リブロリファレンスカウンター
お問合せ:リブロ池袋本店 03-5949-2910