読みたい本がここにある

Facebook Twitter LINE はてブ Instagram Pinterest

キルプの軍団

キルプの軍団

キルプの軍団

作家
大江健三郎
出版社
岩波書店
発売日
1988-09-22
ISBN
9784000004152
amazonで購入する

キルプの軍団 / 感想・レビュー

powerd by 読書メーター

佐島楓

私には、この作品は、著者の理が勝りすぎているように感じられた。大江作品をほとんど読んでいない者ゆえの感想である。

2018/08/05

たつパパ@晴走雨読

#7日間ブックカバーチャレンジ 1988年。初めて、かつ現状唯一の大江作品。主人公は作者の次男がモデルとされる高校生。自分もやっていたオリエンテーリングというマイナーな部活という設定にひかれた(笑)。叔父さんと一緒にディケンズを原書で読み解き、謎の解明のために野山に入り、ある秘密に出会う。後半が当時では消化しきれなかった。再読で確認したい。なお、主人公のモデルとは、読んだ2年後に実際に会うことができました。

2020/05/10

空箱零士

★★★★ 「現実」という言葉の手触り。例えば僕たちが物語に触れる時そこに一つの「現実」を見る。ディケンズの現実、あるいはドストエフスキーの現実、そして原の現実。それらは当然「読まれる」対象だ。僕たちは誰かの「現実」を「読んで」いる。そして「現実」は「読解」される。オーちゃんは果たしてディケンズの『骨董屋』の翻訳により始めて「読解」する立場となる。それを機縁として百恵や原の「現実」に触れ、ドストエフスキーの「物語」に触れ、父や叔父や文学者の「読解」に触れる。「現実」は無数に存在するといって過言はないだろう。

2015/04/28

マサキ

新潮文庫に入ってる大江健三郎は学生時代に全部読んだけど、これは盲点。すっかり存在を忘れてました。「万延元年のフットボール」以降の流れを汲みつつ、高校生の僕を主人公にすることで、大江的オトナたちに他の作品とは違った光を当て、メタファーだらけの作品の風通しをよくし、爽やかな青春小説とさえ読める。円熟期大江健三郎の総括として、あるいは入り口として最適です。今買えるのは岩波文庫のみというのが惜しい。講談社でもう一度出して、もっと若者に手を取りやすくしてほしい。

2019/05/14

龍國竣/リュウゴク

なんと愛にあふれた物語だろう。登場人物のすべてが生き生きとしている。大江光の弟として登場するオーちゃんの視点で綴られる文章は丁寧で、素朴で、真摯なものだ。キルプの出どころであるディケンズの小説もまた、原文を照らし合わせながら慎重に読み解かれていく。

2014/09/01

感想・レビューをもっと見る