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あいまいの知

あいまいの知

あいまいの知

作家
河合隼雄
中沢新一
出版社
岩波書店
発売日
2003-03-25
ISBN
9784000220149
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あいまいの知 / 感想・レビュー

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水無月十六(ニール・フィレル)

「曖昧」というテーマで日本だけでなく、各国の学者たちが集って開かれた、1999年の国際日本文化研究センターシンポジウムの内容を書籍向けに改稿した本。物理学から宗教など幅広い分野から「曖昧」についての論考がまとめられています。元々シンポジウムの内容だからというのもあるのか、これ一冊で何かを掴めるかというと微妙で、テーマ通り本の内容も「曖昧」に掴んだまま読み終わってしまった。気になった各論考末の参考文献にあたっていくのが良さそう。

2024/01/14

バーベナ

「あいまい」に向けてそれぞれ専門家が語る。自分という軸がきちんと確立されていないと、他者の意見に取り込まれてしまうし、それはとてもつまらないこと。本当にいろいろな意見を聴ける、否定せず耳をかたむけることができるのは、自分という軸がしっかりあってのことなんだと思った。

2023/07/29

Ryona

いろんな学者さんが専門的に「あいまいとは何か」と自問自答した成果を発表しています。世界のなりたち、善と悪などに興味があれば得るものはあります。 私は頭が悪いので専門的な数学理論はさらっと読み飛ばしましたが、仏教的考え方、西洋と東洋文化の差異などは非常に興味深いものがありました。 臨床心理学者、河合隼雄は言います。 「あいまいって便利」 あいまいの世界に触れると、世界の見方も変わります。 価値観を養う優れた一冊です。

2013/06/01

たみす

繰り返し引かれているように、曖昧という言葉は「一つのものの解釈が複数ありうること」という意味らしい。何かの意味がひとつに決定できない時、たぶん色々な原因があって、①たんにあなたが不勉強なだけ。問題が手に負えてない。②使ってる論理が健全ではないので矛盾した結果が得られてる。③何通りかの考え方の枠組みがあって、お互いに違う答えを出し合ってる。

2015/05/06

Kenji Suzuya

「ambiguity(あいまいさ、多義性)」をテーマにした、異分野の研究者のシンポジウムの記録。しかし残念ながら、取り上げる「ambiguity」自体が多義的で統一されていないため、他と関連を持たず読むに値しない論考も、ちらほら。

2014/03/04

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