読みたい本がここにある

Facebook Twitter LINE はてブ Instagram Pinterest

水車小屋攻撃 他七篇 (岩波文庫)

水車小屋攻撃 他七篇 (岩波文庫)

水車小屋攻撃 他七篇 (岩波文庫)

作家
エミール・ゾラ
朝比奈弘治
出版社
岩波書店
発売日
2015-10-17
ISBN
9784003254578
amazonで購入する

水車小屋攻撃 他七篇 (岩波文庫) / 感想・レビュー

powerd by 読書メーター

ペグ

小鳥が囀る長閑な田園に突如現れた軍靴の音。村の人々ののんびりとした暮らしや、若い二人の未来を抹殺してしまう戦争の惨たらしさを描いた"水車小屋攻撃"!何十年も命を繋いできた水車は木っ端微塵に破壊されてしまいます。そして〜久しぶりの悪女はテレーズ・ド・マルサンです。うぶなジュリアンの心を無残にも弄びました。彼女はその後どんな人生を送るのでしょうか?再読でありながら今回の方が感慨深く読め、至福のひととき。ヒューマニズムに裏打ちされたストーリーテラーとしてのゾラが素晴らしかった!

2019/12/19

ペグ

ドレフュス事件に興味があり、そのドレフュスを弁護したゾラの作品を読んでみようと思いこの短編集を手に取る。書き手と登場人物たちの距離が遠いので生々しい感情は薄められて、その分サクサクと読めた。「ジャック・ダムール」「アンジュリーヌ」「水車小屋攻撃」が好き。

2018/04/03

藤月はな(灯れ松明の火)

表題作は微笑ましい恋から戦闘に巻き込まれる悲劇に本当に涙が出て仕方ありません。特に最後で「大勝利!大勝利!」と叫ぶフランス兵に「大馬鹿野郎!」と殴りかかってから泣き喚きたいよ・・・(つд⊂)「周遊旅行」は姑の邪魔で情が交わせない若い夫婦が旅先(しかも近場)でやっと愛し合えるという話なんですが、瑞々しくも微笑んでしまうようなエロティックさにドキドキしてしまいます。「ジャック・ダムール」の諸行無常ぶりも凄い。そして「一夜の愛のために」は悪女もの。これを読んでゾラの代表作で悪女物の『ナナ』も読みたくなってきます

2015/11/07

蛇の婿

一篇を除きそれぞれいろいろな意味での皮肉な結末を持つ日本オリジナル短篇集。除いた一篇も、解説によれば本来なら3つの階級にまたがるそれぞれの死をゾラが描いたその最後の作品であるそうで、ほかの2つの階級の死と比較することで相当に皮肉の利いた印象に変わるような気がします。…ここではこの短編単体の印象なので、読後感はまた別…//これはぜひお勧めしたい短篇集ですね。ぜひ読んで様々な呻き声を上げてほしい。「水車小屋攻撃」「シャーブル氏の貝」「周遊旅行」「ジャック・ダムール」「アンジュリューヌ」が特に好きですw

2016/10/30

松本直哉

短篇のゾラは初めてだが、長篇と違って家系やら何やらの回り道なしに小気味よく話が展開し、オチもついて印象深い話ばかりだった。普仏戦争で荒らされる村のこと(蹂躙される前の村の風景描写の美しさ)パリ・コミューンで蜂起した一庶民のその後の数奇な運命など、同時代の激動にもまれる人々を見事に描いている。怪奇譚めいた「アンジェリーヌ」不倫を滑稽譚に仕立てた「シャーブル氏の貝」も忘れがたい。「一夜の愛のために」のサスペンスはそのヒロインの名前とともに『テレーズ・ラカン』を想起させる。

2016/07/16

感想・レビューをもっと見る