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子ども(下) (岩波文庫)

子ども(下) (岩波文庫)

子ども(下) (岩波文庫)

作家
ジュール・ヴァレス
朝比奈弘治
出版社
岩波書店
発売日
2012-07-19
ISBN
9784003751275
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子ども(下) (岩波文庫) / 感想・レビュー

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ラウリスタ~

下巻も一瞬で読み終わってしまった。ほんとに面白い。日本ではパリ・コミューンの闘士として紹介されることが多いよう、労働者の立場に立った思想的背景が確かにこの小説のなかでも垣間見える。とはいえ、そんなことを抜きにしても十二分に面白い。未だかつてこれほどに子どもの立場から書かれた小説(その一方で明かに大人な語り手)があったろうか。「僕」という当時の子どもと、現在の大人である語り手が妙なバランスで語る。読みやすさが抜群だからか、フランスの子どもはみんな読むんだとか。これはお勧め。

2012/09/12

壱萬弐仟縁冊

訳者解説によると、著者ヴァレスは「死ぬまで警察のスパイにつきまとわれ、苦しめられる」(306ページ)。警察官そのものの迷惑防止条例などで逮捕されるような日本社会だが、強制力を有無を言わせず行使する権力は不自由なものだと実感する。監視もそうだが。親からの強制力にも苦しんだというので同情してしまう。120ページにあるように、ぼくという人は先生からしょっちゅう鞭で打たれ、平手打ちをくらっている(120ページ)。こうした学校での体罰は私も小学校のとき、連帯責任で体罰に甘んじてきた。やられた方はずっと覚えているナ。

2013/01/30

シンドバッド

著者ヴァレスは、パリ・コミューン成立の立役者の一人としての存在しか入らなかった。なんと、作家! 三部作の残り2つも、是非出版していただきたい。 朝比奈弘治の翻訳も大変、読みやすく。一気に読めてしまう。

2013/12/23

Sosseki

成長し、知的・体力的に親を超える子ども。両親との徹底的対立後の和解。解説を読むと、社会的要因も多分にあるようだが、それにしても現在の日本にも通じる虐待の実態。ストレス社会は現代だけでなかったんだ。

2012/08/31

大臣ぐサン

少年は両親を始めとした多くの人々に振り回されながら、着実に大人の階段を上って行く。まっすぐではなく、蛇行を続けながら、それでも一歩一歩進んでいく。前半の陰鬱ながらどこか牧歌的な田舎の風景から、大都会パリへと舞台を移す。少年はブルジョアを嫌悪するようになり、労働者への憧れを強めていく。著者が後年パリコミューンで戦う事になる萌芽が目覚め始める。物語の終結は全くもって意外で感動的に。読み終わった後体が震えた。この著者が日本において1世紀以上も捨て置かれていた意味がわからん。

2012/07/29

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