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法王庁の抜け穴 (岩波文庫 赤 558-3)

法王庁の抜け穴 (岩波文庫 赤 558-3)

法王庁の抜け穴 (岩波文庫 赤 558-3)

作家
アンドレ・ジイド
石川淳
出版社
岩波書店
発売日
1928-10-20
ISBN
9784003255834
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法王庁の抜け穴 (岩波文庫 赤 558-3) / 感想・レビュー

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遥かなる想い

ジイドによる ひどく風刺の効いた 物語である。 背景にあるのは 敬虔なカトリックへの反撥なのだろうか? ラフカディオを巡る人々は 皆 怪しく、 不審な人々である。ジイドは 本作品で何を 描こうとしたのだろう? 正直 大げさな言い様と 古めかしい表現から、 読んでいて 入り込みにくい作品だった。

2018/07/16

ケイ

サスペンス的手法を借りて、ジイドが自身のカトリック機構への懐疑心を書き記したのだろうか。敬虔なカトリック教徒であるほど、宗教や聖書を突き詰めて考えるほどに、教皇庁は正しくカトリックの精神を実践してはいないと憤慨し、それを批判するためにどうにかする形で声に出したかったのだろう。キリスト本来が説いたものは、障害者に対して寛容であり、またそれ故に治癒力まで持つものではないのか。それとは別に、たんにサスペンスとして読んでも、その書く手法はなかなか面白く思える。読後に改めて前書きを読むと意味深い。

2017/01/01

扉のこちら側

2016年958冊め。【228/G1000】著者が茶番劇と分類した作品で、多くの人物が脈絡もなく登場してくるので混乱した。作中時間は19世紀で、「ローマ法王が秘密結社に誘拐され監禁されている」というデマによって、高額な金品を手に入れようとする詐欺団が暗躍する。ジッドはカトリックに批判的だったとのことだが、宗教と障がいというものに強い関心を持っていたことがわかる。

2016/11/04

NAO

カトリックとフリーメイソン。敬虔すぎる信仰心とご都合主義の信仰心。信仰心を逆手に取った詐欺。宗教心とはどういうものかを問いかけたこの作品は、けっこう深い部分をえぐり出しているのに、深刻な話ではなくソチ(諧謔的茶番劇)として描かれている。ジイドはカトリックに対してとても批判的だったそうだが、彼はキリスト教そのものが茶番だと考えていたのだろうか。『狭き門』を読んだときには、敬虔なキリスト教徒だと思っていたのに。

2016/11/12

藤月はな(灯れ松明の火)

奇蹟による改心と破産、エゴにまみれていると気づかず、無償の行為としての殺人と本当の「無償の行為」である愛と信頼、口八丁で金を巻き上げつつも気づかない虚しさなど、人々の言動がドミノのようにバタバタと思わぬ方向へと向かっていく様と行動という点から繋がる結末という線に物悲しくなりつつもどこかしら滑稽であっと驚かされます。

2012/07/11

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