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白い病 (岩波文庫)

白い病 (岩波文庫)

白い病 (岩波文庫)

作家
カレル・チャペック
阿部賢一
出版社
岩波書店
発売日
2020-09-16
ISBN
9784003277430
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白い病 (岩波文庫) / 感想・レビュー

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はっせー

白い病とは人間を大理石のようにしてしまう病気である。そんな病が流行っている世界のお話。この本が書かれたのが1930年代であったためこの白い病をスペイン風邪の時の話となぞらえて読者は読んでいたも思う。いまの時代でこの本を読むと想像するのは新型コロナである。内容も酷似しておりとくに一般市民の感情はまさに同じである。ここで重要なのは一般市民の良心である。作品の中で所々市民感情を読み取るところができる。嘘の情報に踊らされる。病とは違うところに注目がいく。まさに今の時代に読むべき文学の1つだと感じた!

2020/11/27

KAZOO

感想を書いている何人かの方がコロナ関連で手に取ったといいましたが、私も本屋で表紙と題名にひかれて購入しました。この作家の「園芸家12カ月」「山椒魚戦争」などは読んでいたのですがこのような作品があるとは思いませんでした。書いた時代からみるとこの戯曲に出てくる人物がヒトラーを模しているということのようです。ただ博士などやその周りの取り巻きを考えるとあながち最近の事情ではないかと思われることもあります。

2020/12/03

美紀ちゃん

重い内容。衝撃的な結末だった。 治療薬を見つけた博士は 平和と引き換えでなければ治療薬を渡さないという。 戦争か?治療薬か? 国のトップたちはどうするのか? 現在のコロナ禍と似ているが、これは戦時下なのでもっと大変だったと思う。 群衆の愚かさが恐ろしい。心のゆとりがなくなるのは、今も同じだと思う。

2021/02/08

どんぐり

1930年代に発表されたチャッペックの寓話に満ちた戯曲。50歳以上の人間が全員感染する新しい疫病の〈白い病〉が蔓延する社会。そこにただ一人、それを治療することのできる医師が現れる。政府は武器を大量に購入し国の威信にかけて戦争準備に余念がない。国内をみれば50歳以上の者がバタバタと死んでいる。医師は、国の権力者の治療の要請に対して交換条件を提示する。治療薬が欲しければ、戦争を断念せよと。現在の日本なら、オリパラやめてくれ!みたいな状況である。果たしてどうなるか。これは疫病がもたらす現代にも通じる話である。

2021/05/10

HANA

戯曲。中国奥地から発生し五十歳以上の人々を襲う奇病「白い病」。治療法を見つけた町医者の取った行動とは…。コロナ禍の中で読むので、どうしても病の方に視点が行きがちだけど、本書の主題は政治と理想主義の対立ですよね。第二次世界大戦前という事で隔離所や元帥の言動等は、その後に起きた事実と二重写しに思えるけど。ただ作者も言っているように、政治と理想の両者とも圧倒的な理不尽さで現実に踏みつぶされるという、これ以外のラストが有り得ないのも事実。第二部を見てもわかるように、理想主義に罪が無いというわけではないのだから。

2021/02/21

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