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あいまいな日本の私 (岩波新書)

あいまいな日本の私 (岩波新書)

あいまいな日本の私 (岩波新書)

作家
大江健三郎
出版社
岩波書店
発売日
1995-01-31
ISBN
9784004303756
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あいまいな日本の私 (岩波新書) / 感想・レビュー

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テディ

掲題のノーベル賞記念講演を含め9つの講演が収録されている。戦後日本の閉塞感に抵抗すべく独特の文学世界観を構築してきた作家らしい表現が多かった。それ故に講演自体が文学を読んでいる印象を受けて難解であった。核兵器や国家主義を忌み嫌いながら世界文学、故郷の自然、知的障害を持たれたご子息の成長等多重テーマが輻輳されて気が付くと全体が静かに凝縮され講演が終わっていた。幅広い外国文学を咀嚼しながら戦後民主主義を標榜し日本文学の頂点に立った点は凄いが、行き過ぎた日本批判に拘泥する自虐思想ならば川端文学の思想とは異なる。

2019/07/01

James Hayashi

著者のノーベル賞講演を含めた講演集。タイトルはノーベル賞受賞の川端康成が受賞時に講演した「美しい日本の私」をベースにしたもの。著者の深い思考を感じとれる。知的障害者であられる息子さん、井伏鱒二、ノーマ・フィールド、ハックルベリーフィンの冒険やニルスのふしぎな旅などから多大な影響を受けた著者。子供時代に読んだ本の内容を母から問われ、十分には答えられず「本をどういう目的で読むのか、ただ時間を潰すためなのか」と言われ真髄を読んでいく様になったという。これは見習わなけばいけない。

2019/05/09

壱萬弐仟縁冊

川端康成は『美しい日本の私』という講演をしたという(4頁)。安倍総理の美しい国論とは似ても似つかないだろう。川端は、日本的、東洋的な独自の神秘主義を語ったとのこと(5頁)。21Cに向けて、自分たちの文明と、自分たちにつながる人間の身体について、慈しみ、保ち、発展させ、改良させ、すくなくとも壊さず、そのままに、後にくるべき者らに渡すようにと、願って生き、考えようとしている(33頁)。その21Cになりこんなはずでは・・・という事態が多く発生している。本書は20年前に出た。

2015/09/27

うめ

講演集。もちろん草稿はあるのだろうが、高尚な内容や知性溢れる言葉遣いに感じ入ってしまう。特に、『家族のきずな』の両義性、は素晴らしかった。ときめいていた数々の文豪達と直に接してきた著者であるからこその考察や、家族や世界との向き合い方、時折挟まれるユーモア。もう20年以上前のものだけれども、今読んでも古さを感じない。

2018/05/25

きさき

★★★☆☆:大江さんはこういう人だったのか、と勉強になった。井伏鱒二や光くんのことにも触れてて、面白かった。また一つ、文学の知識が増えたぞ( ´﹀` )

2017/12/14

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