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過労自殺 第二版 (岩波新書)

過労自殺 第二版 (岩波新書)

過労自殺 第二版 (岩波新書)

作家
川人博
出版社
岩波書店
発売日
2014-07-19
ISBN
9784004314943
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過労自殺 第二版 (岩波新書) / 感想・レビュー

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GAKU

第1章の事例は悲惨である。何故過労自殺にいたるまで働くのか?転職すれば良いではないか。基準監督暑に申し出れば良いではないか。等々思う人も多いのではないか。当初からそのような事が出来る人は、とっくにそうしているでしょう。真面目で責任感が強い人ほど追い込まれやすい。鬱になりやすい。有給取得などもってのほか。残業代も休日出勤代も払わず長時間労働を強いる。安い人件費でこき使うだけこき使う。そんな企業体質でなければ利益をだせない無能な経営者、会社をもっと糾弾するべきだと思う。電通だけでは生ぬるい!

2017/02/25

kinkin

仕事上の過労と思われる自殺が毎日約7人、日本の自殺者が毎年3万人くらいということは、年間自殺者の1割弱ということになる。本書に書かれている内容は今の時代ごく普通の社会常識となっている。昔が良かったといえばそれは時代遅れといわれるかもしれない。しかし、本文中にある「失敗が許容される職場の必要性」失業してもなんとかやっていけるセイフティネット制度の構築は重要だ。報酬は「時間」から「結果」オンリーの賃金体系このままでは優秀な知識やスキルを持つ若者がますます働きづらい世の中かつ過労自殺が増加する社会が続くと思う。

2014/10/01

壱萬弐仟縁

2014年、過労死等防止対策推進法成立(表紙見返し)。最初から、激務の業界、労働現場の事例があり過ぎて、読者も気がめいってしまう。しかし、これが現実なのだから、直視して、労働者の人生、いのちに健康ドロボーを辞めさせる声を上げることが何としても必要である。多くは20代の過労死が顕著のようだ。若いからといっても、限界はある。それを招致で企業経営が行われているのがCSRなど果たせないのである。上司によるパワハラは、多くの労働者を傷つけ、死にまで追いやっていく(50頁)。

2016/02/03

キムチ27

内容は非常に重い。執筆者は過労死案件を専門に担当している弁護士。新書という事もあるけれど、薄いのによくまとまっているし、内容が整理されていて解り易い。今急務問題である「ブラック企業」問題にも言及している。解って欲しい事はそれが決して一部の悪質企業ではなく、すべての企業の在り方を問うテーマである事。そしてテレビを初めとするマスコミに暗然たる力を持つ存在があり、世間向けには甘い口当たりのいい言葉を垂れ流していても裏では何があるかを知らない人が多すぎるし、それは決してCM等からは流されていないという事。

2014/11/23

いっちゃん

命は一個しかないんだよね。4月から高二の娘が学校の課題図書で借りた本。社会に出る前に必ず目を通しておくべき。過労死を失くすには『義理を欠くこと』。肝に銘じて働くべき。一番大事なのは本人の命と健康。様々な事例を紹介していますが、長野県の飯田さんの事例が凄かった。旦那様を失くした奥様の戦い。小さなお子さんを抱えて、本当に大変だったにちがいない。絶対に負けないという気持ちにすごい勇気をもらえる。草葉の陰から旦那様、こんないい女と添い遂げられずに残念がってるはず。

2024/03/28

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