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『源氏物語』の男たち 上 (岩波現代文庫 文芸 140)

『源氏物語』の男たち 上 (岩波現代文庫 文芸 140)

『源氏物語』の男たち 上 (岩波現代文庫 文芸 140)

作家
田辺聖子
出版社
岩波書店
発売日
2008-10-16
ISBN
9784006021405
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『源氏物語』の男たち 上 (岩波現代文庫 文芸 140) / 感想・レビュー

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優希

エッセイ風に源氏物語の男性を取り上げています。優しくもユーモアのある視点で語るのが興味深いところでした。女性に色目を使う印象の光源氏、色事に不器用な夕顔という対照的な男性を論じているのも面白いところです。下巻も読みます。

2018/07/17

syota

『源氏物語』に登場する男たちの一代記。『源氏』といえば女性の魅力が圧倒的だが、実際に物語を動かしているのは男性なので、登場する男性ごとにストーリーを整理すると、長大で複雑な物語もすっきりして把握しやすくなる。上巻では光源氏と夕霧の二人を取り上げ、物語の記述を追いながら各々の性格や心理を掘り下げている。稀代の色男だった光源氏も中年以降は様相が異なり、特に晩年はドロドロの状況だったことや、父とは正反対の真面目人間夕霧が女に関しては執念深いことなど、『源氏』の序盤、中盤の理解に非常に役立った。予想以上の良書。

2019/05/12

はちめ

源氏物語を恋愛小説として読み込んでいるが、その際の視点は現代の男女関係をベースにしている感が強い。もちろん男と女の恋愛感情には平安時代にも通じるものも多いだろうが、婚姻制度などは異なる点も多く、それをベースにしないと十分な読みにはなりにくい。落葉の宮の抵抗も皇女としてのこだわりとともに正妻にはなりえないことへの悲しみがあったと思う。単に夕霧の愚直さだけではないと思う。☆☆☆★

2022/03/26

D21 レム

初めての田辺聖子さんの源氏本。それも男性登場人物に関する本。鋭い瀬戸内寂聴さんとはトーンが違い、男性にもやさしく鷹揚に構えている。光源氏は印象が悪かったがこれを読めば親しみを持てる。夕霧の話はもともと好きなので、「色ごとに不案内な男」夕霧の章は楽しんで読めた。永遠に変わらぬ男の本質、男の典型。下巻も楽しみ。

2013/09/08

chisarunn

しまった。実はハードカバーで読んだ本だったかも。

2021/07/08

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